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最強伝説 黒沢 ★★★★★ 福本伸行 全11巻 ビッグコミックオリジナル連載

 カイジやアカギといった、ギャンブル物しか知らない人は少し驚くかも知れません。
 何故ならこの作品は、人情・ギャグ要素が非常に強いから。皆さんおなじみの福本節・福本イメージ描写といった武器を120%使って、読者を笑いと哀愁の激流へと叩き込んでくれます。ちなみに福本先生の初期作品はこういう路線が多かったらしいですが、自分は読んだことないので分からないです。
 単純に笑えるし、主人公・黒沢に共感できるかどうかを抜きにしても面白いです。それに根底に流れる覚悟だとか、尊厳を獲得するための決起だとか、策と駆け引きが鍵を握る戦いぶりだとか、窮地に陥ると力を発揮して奮闘を見せるという主人公像はやっぱり福本作品だなと。笑えるだけでなく、意外と泣ける。
 個人的には文句なしに胸を張って名作と言いたいんですが、この漫画は他の福本作品、最低でも冒頭で書いたカイジかアカギのどちらかだけでも読んでからの方がいいですね。でないと味わい尽くせない。
 打ち切りで終わった説がありますが、むしろこれで良かったんじゃないかと。ダラダラ続けられるととんでもないことになるのは、他の作品で証明されてるし。七人の侍的な最終章も何か無駄にいい感じだし。あ、だから黒沢って名前なのか?(2012.5.29)

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 不朽の名作。
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 クッキングパパもいいけど、やっぱり一層ガッツのある方でしょう。






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