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新・ジャングルの王者ターちゃん　★★★★★　徳弘正也　全20巻　週刊少年ジャンプ連載

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　無印版は完全にギャグ漫画でしたが、『新』からは段々と格闘物へシフトチェンジしていくことに。ちなみに無印を読まず、ここから入っても問題ありません。最初に説明が入っているので。
　ある程度パターン化されているものの、格闘技や筋肉トレーニング理論に造詣があるようで、格闘物として読んでも結構面白い。しかしやっぱり自分は、この漫画の本領はギャグにあると思うんですね。
　シリアスとギャグのバランスが本当に絶妙。真面目に戦っている最中にもガンガンギャグをねじ込んでくるなんて、余程技量がないと一気に白けるであろう芸当を、この漫画はさらりとこなしている。動物が命を奪う意味だとか、中盤とラストでクローズアップされる環境問題や生態系の破壊問題も、あまり説教臭くなってないし。
　いわゆる『いい話』を描くのも上手。良妻話もいいですが、特にシャボン玉の回は必見。「贅沢とは一流品を最後まで使い切ること」という名言含めて。
　惜しいのは最後が急展開すぎること。まあ打ち切りのせいなんですけど。それを差し引いても良作だと思います。エロネタが嫌いでなければ是非。
　エロネタといえば、関節技やプロレス技を使うと「ちびっこは危ないからマネすんな！」と入るが、エロネタには入らない。マネしていいってことですね（2012.6.4）