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ペナントレース やまだたいちの奇蹟 ★★★ こせきこうじ 全14巻 週刊少年ジャンプ連載
ジャンプ黄金期に、看板作品の陰でひっそりと掲載されていた野球漫画。この作者(こせきこうじ先生)の作品は『山下たろーくん』の方が有名でしょうね。
まあ内容もぶっちゃけ『山下たろーのプロ野球版』の一言で片付いてしまう内容。アストロズという、暗黒時代の阪神以上のお荷物ぶりであろうセ・リーグの架空球団に高卒ルーキーで入った、ドクズだけど未完の大器型主人公と、甲子園を制した超大型新人である双子の弟の奮闘と成長を軸に描いた作品(ちなみにこの双子は松井秀喜と同学年)
『山下たろーのプロ野球版』でピンと来ない方のために軽く説明させて頂きますと、要は精神が肉体や理論を凌駕するスポーツ漫画ってことですね。ド根性で、野手と投手も兼任できると。
様々な練習やインサイドワークが登場するものの、現実に当てはめて考えると無理があります。あとWikiにも書いてありますが、規定上無茶なこともしばしば。
そして汚い。画力的にも描写的にも。プレー中に涎や鼻水を垂れ流す垂れ流す。挙句の果てには菌まで。実在の選手たちはこんな風に描かれて、当時どう思ってたんだろうか。
こんな感じで、リアリティを求める読者には不向き。弱いチームが強いチームをやっつけていくといっても、ジャイアントキリングみたいなのは期待しない方がいいです。
いい所は、試合のテンポがいい所・架空選手のキャラが立っててかつバックボーンもしっかりしてる所、この辺りでしょうか。特にアストロズのチームメイト、ちゃんと弱さを描いていて、作品のイメージと裏腹に感情移入しやすいんですよね。
例え二番煎じでも、個人的にはこういうキチガイじみた情熱とハチャメチャぶりは嫌いになれないなあ。中途半端ではなく、突き抜けてますからね。
しかし今読むと色んな意味で懐かしい。作品に出てる実在選手で、この感想を書いた今も現役なのって、松井の他は広島の前田ぐらい?(2012.5.23)
ぽっかり助之介 1巻 (ジャンプコミックス)
この作品知ってる人どれくらいいたんだろう。
何つーか、容赦なさと絵柄のミスマッチがある意味奇跡のバッテリーを組んでる。
超像可動 「ジョジョの奇妙な冒険」第四部 45.岸辺露伴 Ver.2(荒木飛呂彦指定カラー)
露伴先生も尊敬してるくらい、こせき先生は偉大な作家なのです(この答えはウソ)