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13F ★★★★★
仮想空間と現実世界を行き来するSFサスペンス、1999年の映画……なんていうとマトリックスを嫌でも連想させますが、これはこれで面白かったです。
まず、今観ても古臭さを感じないんですね。背景の作り方といい色遣いといい、非常に美しい。低予算だったんだろうなと所々で思わせてくれるんですが、十分に健闘している方では。
脚本的には先の展開が読みやすいんですけど(仮想現実やパラレルワールドが絡むアニメをよく観る人はすぐ気付くと思う)、個人的にもこういう作品は好きなので楽しめました。すいません、最初のデカルトの言葉で「えっ」て思い、あの装置が出てきた瞬間、すぐ分かってしまいました。
ミステリー的な部分ではあまり期待しない方がいいかも知れません。マトリックスをもっと娯楽的にした感じ。だからこそ、オチはあんな感じでいいんですよ。作品の雰囲気に惑わされず、お気軽に観て構わないと思います(2013.4.27)