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ベルセルク 黄金時代篇T 覇王の卵 

 圧倒的な筆致を以て描かれるダークファンタジーコミックの金字塔・ベルセルクッ!!
 これを手に取ったからには無論、自分も既刊は全て読んでいます。なのでとっとと話進めて下さい。
 久々のアニメ化はまたしても黄金時代篇。正直いい加減にしろとは思いました。昔、深夜帯で既にやったじゃねぇかと。断罪篇をやってくれと。一応OPに黄金時代篇以降のキャラは出てくるから、もしかしたらやるのかもしれませんけど。
 世界観にピッタリマッチした平沢進の主題歌と相まって、一応はテンション上がりながら観始めることに。
 ……で、実際観終わって思ったのは、黄金時代篇のダイジェスト版なのかよと。重要な所を省きすぎでは。
 ガッツとガンビーノの関係、ガッツが鷹の団にひとまず身を置くことを決めるまでの流れは必須事項だろうと。ここの積み重ねがあるから、アドニスを殺してしまった時の罪悪感や、終盤の展開に重みが増すんだし。
 それにガッツが他人に触れられることを極度に嫌う設定は、存在自体がなくなってるという体たらく。僕が今身に纏っている『エア狂戦士の甲冑』が侵食してきそうなんですけど。
 今作の特徴の一つとして、声優がテレビ放映時から全取っ替えされてますが、ここは割と違和感なく入れました。言いたいことが全くない訳ではないんですけど、皆様頑張って演じられたと思います。ゲスト枠でケンドーコバヤシがチラっと出てますが、違和感なくて良かったですし。脚本に比べりゃ遥かに些末な話です。
 そしてもう一つの特徴・3Dによる作画ですが、これは微妙でした。酷評したくなるほど劣悪ではありませんでしたが、ちょっと作り込みが物足りない。戦場なのにキレイすぎるし、動きも固め。そしてモブキャラの表情が……原作自体、絵がウリの一つだから、ここは頑張って欲しかった。
 映画館で観なくて良かったと思いましたね。観に行ってたら絶対、コミックス全巻を捧げて蝕を引き起こしてましたよ(2013.2.19)

剣風伝奇ベルセルク
 これが昔、深夜帯でやってたやつです。
 最終話の一番最後以外は良かったですね。




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