トップページ映画感想

僕と妻の1778の物語 ★★★★

 実話を基にしたお話だそうで。草g剛演じるSF作家・牧村朔太郎が、大腸がんで余命宣告された奥さんのために毎日1編ずつ短編小説を書くというお話。
 観ていてまず思ったのは「何故エガちゃんを出さない!」ということ。絶対大爆笑ですよ。ガンなんて跡形もなく消え去りますよ。
 それはともかく、最初は「ああお涙頂戴映画なのか」と思ったんですけど、意外に良かった。どちらかというとコミカルな要素が濃く出ているんですよね。
 朔太郎が空想や執筆をしていったり、インスピレーションが湧いてくると、それが具現化されるんですが、CGがチープなんですよね。それが妙にハマっていて、皮肉抜きにおかしかった。話自体も星新一のショートショートみたいでよく出来てますし(実在の作品を使ったそうです)ホント、笑わせてくれる内容で良かったです。笑わせるための話なのに、泣かせようとしてたら最悪ですからね。奥さんが死ぬ所〜その後も淡々と描写した辺り、作ってる側も露骨なお涙頂戴は避けたかったんでしょうね。
 ついでに病院関係者もみんなCGにしてくれたらもっと笑えたんですけども。だってあんなどこにでもみんなしてワラワラ集まってきて、リアリティがないでしょ。空想上の人々でしょ。
 これは超個人的な好みの話なんですが、どうも草g剛の『素朴な良い人』演技に違和感を感じるんですよね。別にシンゴーが嫌いな訳ではないんですけど。
 自分が好きなキャラは、谷原章介演じる朔太郎の友人・滝沢。キザで口が悪いけど、実は友達思いでいい奴っていう。
 ちょっと淡々としすぎて間延びしている感もあるんですけど、見事に予想を裏切ってくれた、いい映画でした。セカチューにファッキューな感想を抱いている方でもあまり抵抗なく観られるかと(2013.5.18)

CLANNAD



inserted by FC2 system