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地球が静止する日 

 ジャイアントロボではなく、キアヌ・リーブスが出てる方です。
 どこを切り取ってもMOTHERシリーズのスターマンにしか見えない宇宙人は、多分「より多くの生命を救える」選択をしているだけだと思うんですけど、理解しがたい。
 こいつら絶対気まぐれで地球に押しかけて、滅ぼそうとして、やっぱりやめたって感じに、遊びで訪れたんですよ。過程を描けよ。アニメ版魔法陣グルグルの最終話並にズッコケましたね。
 ドラえもんにもキー坊やハルカ星のハルバルの話など、超局地的なコンタクトが地球を救ったという、似たようなシチュエーションのエピソードは幾つかありますが、比較にはならないレベル。
 こんなカスみたいなヒューマニズムや、全然心の変化を描けてない作品を作るぐらいなら、いっそのこと徹底的に傲慢と傲慢のぶつかり合いにすりゃいいじゃないですか。多分あの子どもを、人類の傲慢さを凝縮させた代表者みたいな存在として出したんでしょうけど、全然足りない。セルゲーム的な決着の方がまだ納得できました。地球人代表がキアヌに挑んで、もし全員負けたら人類滅亡みたいな。
 この程度の茶番で人類を助けてくれるなら、今後も外来種がもたらす危機を気にする必要はなさそうですね。観ているこちら側の思考が停止しそうな、危ない映画でした(2013.8.23)




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