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大日本帝国　★★★★

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　生々しい映画だなと。演技の迫力が違うなんてのは当然で、生死や性が凄い生々しく伝わってくるんですよ。戦闘シーンなどは、他の戦争映画の方が凄かったですが。 　脚本的には、太平洋戦争〜終戦後までの史実を淡々となぞって、そこにエピソードを乗っけていってるだけなんですけども、軍上層部や、元は一般市民だった兵士、そして政治家や天皇などの多角的な視点を入れることで皮肉がきくようになっているし、３時間くらいの長さをダレずに観終えることができました。ドキュメンタリーに若干近いのかな？ 　とはいえ、映画らしいファンタジーも入ってますけど。最後、浜辺で家族が再会するシーンとかね。これは悪い意味ではなく、普通に泣けます。五木ひろしの歌が絶妙のタイミングで入ってくるのがまた。 　明確なテーマを求める人には不向きかも。自分は「各自勝手に読み取るように」と解釈させていただきました。戦争を巡る人々の群像劇ですね。