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ドラえもん のび太とふしぎ風使い ★★★

 まさか劣化版ナウシカになるのではあるまいなという懸念が5%くらいあったんですが、そんなことはなかったぜ!
 躍動感のあるアクションがいい感じだし、とことん風に拘った世界観も魅力的。
 後期ドラ映画の例に漏れず、また秘密道具が使えなくなる展開になるんですが、今回は納得できました。風の力を活かすための舞台作り、という目的が明確だから。ポケットを取り戻してからも、奪われる前と同様、風にまつわる秘密道具を多用してる所も○。
 展開が唐突な部分も相変わらずあるものの、そんな感じで今回は面白いなーと思って見ていました。全行程の6〜7割ぐらいまでは。黒幕が ま た 未 来 人 なんですよね。いい加減にしろと。盛夏の積乱雲の如く、一気にこの作品への好感度が萎んで消滅していきました。
 それは言い過ぎですが、何故奴が過去の地球を滅ぼそうとしたのか、最低限の説明が欲しかった。これはいくらなんでも見過ごせませんでした。聖闘士星矢のポセイドン以上に理不尽。もうタイムパトロールは、ドラえもんのいる時代へ常に張り込みさせとけよ。あとマフーガだかマフーバだか途中で分かんなくなってきたから、敵はピッコロ大魔王でいいよ(爆)
 クライマックスは結構良かったから、余計に残念。フー子を制止するのび太と、応援するスネ夫、この対比が凄く良かった。この後みんな応援側になっちゃうんだけど。
 また、ラストでBGMがオルゴールになる所。クロノトリガーみたいな切なさがある。直後のゆずで余韻を破壊されるんですけど(笑)この歌もED曲としては悪くありません。
 説明不足に目をつぶれるなら、そこそこ見られる作品(2011.12.12)



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