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ドラえもん　のび太のワンニャン時空伝　★★★

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　旧作ドラ最後の劇場版作品。声優の明らかな衰えが聞いていてちょっと辛くなってくるので、タイミングとしては妥当な所でしょう。
　内容ですが。もっとシリアスにした方が面白くなってたと思う。人間に捨てられた犬猫という、ベタながらもいかようにも使える設定を活かしきれてないというか。後期劇場版の特徴である『コミカルな戦闘』が特にマイナスに作用している印象。
　ズブをもうちょっと上手く使って欲しかったですね。のび太達に優しくされた覚えがある、というポイントを完全無視しきっちゃってるのは勿体無い。こう考えてしまうのも人間のエゴなのかも知れませんが。
　そういえば作中でのび太はスイスイけん玉をやってましたが、確か原作だと下手だったような。そんな突っ込み所が浮かんできたものの、丁寧に積み上げた伏線は良いし、「もしもし亀よ〜」も中々の破壊力。涙腺的な意味で。
　なんて言ったものの、後期劇場版の中ではよく出来ている方です。そしてこの作品に関しては原作エピソードの広げ方が上手い。無駄がなく丁寧。シリーズのラストを飾る作品であり、集大成としても相応しい内容（2011.12.13）