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ドラえもん のび太と鉄人兵団 ★★★

 リルルー俺だー結婚してくれー!! 大丈夫、修理シーンで抜いてないから俺!!(最悪)
 しかしそう言っても過言ではないくらい、今作の見所の大部分は彼女の存在に尽き申す。後半、のび太と対峙した時の表情や「いくじなし!」の言葉が、彼女の揺れ動く心情を完璧に表現しているんですね。ここがホント最高。時々口調がですます調になるのも萌ええええええええ!
 今回は脚本が良さそうで、あまり良くなかったと、つまり微妙な感じでした。圧倒的な物量を誇る鉄人兵団が相手なんですが、ホント物量だけで、頭が良くないんですよね。単なる人海戦術ばっかで。機械ならではの論理性などをもっと駆使して欲しかった。「人間の歴史を繰り返してるみたい」という皮肉もあったから尚更。数の暴力という恐ろしさは出せてはいるんですが。
 あと個人的には、メカであるドラえもんをもっとストーリーに絡めて欲しかったです。彼のアイデンティティを揺さぶるくらいのを。結果的に、生物とやり合ってるのと変わらない状況に。
 クライマックスの「涙が出る装置が欲しい」発言は余計。これじゃまるでリルルに涙が出る装置がついてるみたいじゃないですか! そうだと興醒めするから、そこはぼかしといて欲しいじゃないですか。
 この時期くらいになると、作画も綺麗になってます。ジュドや鉄人兵団、ミクロスの金属的な質感といい、ボロボロになったリルルといい、スタッフの拘りが感じられる。好きなだけインスタント食品を買い込んだり、「ハムを丸ごと食べてみたかった」発言とか、相変わらず子供の夢をしっかり具現化しているのは流石。
 しかし何でリルルの電子頭脳を、ジュドみたいに改造してやろうと考えなかったんだろうか(爆)(2011.11.15)



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