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岳−ガク− ★★★

 原作コミックは知っていますが、未読です。あと自分は山についても素人なので、その辺にも触れられません。
 とりあえず小栗旬は、撮影に向けてそれなりに体作りしているのが見て取れました。長澤まさみも、後半になると顔立ちが丸くなってるんですよね。その点は良かったのではないかと。
 そして、食べ物の撮り方や食事シーンが実にそそられる。『生』の象徴として強調してるんだと思いますけど、これは十分この映画のストロングポイントですね。
 欠点としては、合成との親和性が低いことがまず挙げられます。おまけにちょっとでも危険度の高そうなシーンになるとすぐ合成なので、その度いちいち現実に引き戻されちゃうんですよ。吹雪の中、救助を行うシーンは良かったんですが。
「山に捨ててはいけないものは、ゴミと命」という言葉がありますが、遺体そのものは捨てる、というか放置しても構わないんでしたっけ。エベレストでは、遺体が目印になっている場合があるそうですから。実際、エベレストから遺体を回収するのはほぼ不可能に近いそうですね。
 大げさな展開がズラズラと続きますが、大衆向け娯楽映画としてはこんなもんじゃないかなと。ドキュメンタリーじゃないですしね(2012.10.16)



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