トップページ＞映画感想

ゴーン・ベイビー・ゴーン　★★★★★

---

　少女誘拐事件の調査を手伝うことになった私立探偵の姿を中心に描いたサスペンス映画。
　サスペンス的にはちょっと薄味だったんですけど、問題提起映画としてはとても良かったです。何が正しいかは人それぞれですし、正論が救いになるとは限らない。この手の内容は高評価されがちですが、ちゃんと過不足なく描いているからそれも必然。主人公が手を汚す所とか、小児性愛者の所とか、これらが入っていたからグッと説得力が増している。
　大人達がそれぞれの正しさと都合で動いている中、あの少女だけが何も知らない風に無邪気な顔をしているのが一層胸に来るんですよ。
　子を持つ親の身であってもそうでなくても、一度は観てみることをオススメ致します（2012.12.10）

善悪の彼岸