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オペラ座の怪人 ★★

 説明不要、超有名なミュージカル映画ですね。
 当然ですが、生命線とも言える背景美術や衣装などは正に豪華絢爛。そしてCGやモノクロ、カメラワークなどもひたすら派手にしたのは、舞台ではできない映画特有のアドバンテージを大いに活かそうとしたんでしょうね。これも良かったです。
 自分がこの映画を手放しに評価できないのは、もう一つの生命線が死線となっているため。
 それは、ファントム役のジェラルド・バトラーの歌唱力が一人浮いていること。普通の歌手としてなら上手い部類に入るんですけど、ことオペラというステージにおいては残念ながら力不足と言わざるをえない。歌に説得力がない舞台ミュージカル役者は、いわば演技が大根なドラマ・映画俳優に等しい存在なのです。
 どうもピンと来ない方のためにイメージ補助させて頂きますと、Gacktでしょうかね。彼はロックやポップスのシンガーとしては上手い部類に入りますけど、仮に舞台ミュージカルに参加したら、やはり浮くと思うんですよね。イメージできましたでしょうか。
 ジェラルド・バトラーがもうちょっと頑張ってくれたなら、迷わず満足度★×5を献上したのですが。残念な作品でした。
 あと最後に、ミュージカルが苦手な人にはやはり不向きです(2012.11.21)


半熟英雄
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