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ランボー　★★★★★

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　観直して改めて思ったんですが、世間的なアクション映画のイメージとは大分違っている、社会派で暗いトーンの作品ですよね。事実、中盤でたった一人森の中で繰り広げるゲリラ戦や、後半のサバイバルっぷりは凄まじいですが。スタントなしだし。
　心に傷を負ったまま帰還し、母国では冷遇され、適応できないベトナム帰りの兵士・ランボーの怒りと悲しみ。この帰還兵に対する批判は、実際にあったことですからね。
　ランボー側も、言葉ではなく力でしかそれを表現できないというのも悲しい。だからこそラストで彼が涙と共に絞り出す言葉が強く響く。
　シルベスタ・スタローンって演技面ではあまり評価されていない気がしますが、ランボーシリーズに限っては、そんなことはないと思いますね。見事に「悲しい兵士」を演じているのでは。
　その言葉を聞いて段々と表情が変わっていく大佐のキャラもいいですよね。
　単なる、スタローンが怒ってるだけのアクション映画ぐらいにしか思っていない方にこそ、改めてじっくり観て頂きたいです（2012.8.28）