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シザーハンズ ★★★★★

 ジョニー・デップとウィノナ・ライダーが婚約するきっかけとなった作品。まあ結果的には解消したそうです。シザーだけにちょん切れちゃった訳ですね。やかましいわ。
 エドワードの黒さ、発明家の部屋のグレー調と対比させるように、周囲の環境(服装や家)のカラーリングがパステル調で明るくなっているのがまずいいなと。ちょっと前の映画らしい、クリアすぎない画質もまたそれを引き立ててくれていいんですよね。
 話的にもわりかしベタなんですが、段々と人間の醜い部分が見えてくると、この色遣いが違った印象を与えてくれるんですよ。華やかさが、毒を持ったけばけばしさに変わるんです。『スウィーニー・トッド』とかもそうですけど、やっぱりティム・バートンは色の使い方が上手いです。
 クライマックスと最後も良い。ハッピーエンドではないけど美しい。そして警官や、最後までエドワードを信じたペグの優しさがまた引き立ててくれるんですよ。醜さも美しさも。素晴らしいダークおとぎ話です。
 そういえば元ピエラーとしては、CREATUREの頃のキリトはこれからインスピレーションを受けたのかなと感じました(2013.5.13)




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