トップページ>映画感想
セブン ★★★★
ブラッド・ピットとモーガン・フリーマンがコンビを組んで、七つの大罪になぞらえた連続猟奇殺人事件を追うサイコサスペンス。
湿っぽく、陰鬱なトーンの映画です。そんな中、時折挟まれるシニカルな台詞回しが映える。全然カラっとはしてないんですけどね。
そんな映像周り、撮影と演出が非常に上手いです。引き込まれる。作中に出てくる犯人のように、人を暗黒面に引きずり込むパワーを持ってます。
脚本も上手い。残された罪のことを考えると、クライマックスの展開はうっすらとでも予測できてしまいましたが、それを補って余りある凄まじさ。中盤までの展開がちょっと退屈に思えるかも知れませんが、大事ですからしっかりと観ましょう。
一般的な日本人が観るとして、メッセージ性を考えるよりも、サスペンス的な楽しみ方で構わないと思います。キリスト教が根付いていない日本人には、あまり馴染まなさそうだから。前述の通り、映像と展開だけでも楽しめますからね。えげつないのがお好きならお勧め(2012.9.23)