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セブン・イヤーズ・イン・チベット ★★★★★

 オーストリアの登山家・ハインリッヒ=ハラーの自伝を映画化したもの。当時、中国が怒り出してちょっとニュースになりましたよね。
 第二次世界大戦中〜終戦直後辺りの時期、ブラッド・ピット演じる登山家が、チベットの人々と交流する姿を中心に描いています。この頃のブラピは特にハンサムに映りますね。演技はともかく。
 全体的に映像が素晴らしいです。衣装・風景・風俗……チベットに生きる人々の文化を凄くしっかりと描写してるんですよね。南米で撮ったとは到底思えないくらいのレベル。同時に歴史・宗教・政治の背景もしっかり描かれていて、隙がありません。
 平穏で心安らぐ日々が、中国の人民解放軍によって破壊されるシーンは凄いインパクト。最初はダライダマの見た夢、二度目は本当の戦いとして起こるんですが、負け戦なのに軍備を整えたり、復権のために祈るチベットの人々の姿が、もう観ていて何とも言えなくなる。
 淡々とした映画なので、分かりやすいアクションが好きな人には眠たくなるだけでしょう。主義思想の違いをこんな残酷なまでのコントラストで描写してくれたことに、自分は賞賛を送りたいです(2013.6.1)

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