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ターミネーター4 ★★

 現時点では全シリーズ観てます。3のあまりの出来に、思わずこれは劇場公開をスルーしてしまいましたが。
 まず始めに、この作品はアーノルド・シュワルツネッガー本体は出演しておりません。主演はクリスチャン・ベールです。ここが重要なんですよね。
 何が言いたいのかといいますと「これはターミネーターじゃなくね?」と。所々で過去シリーズを意識した演出が目立ちますが、別物に近い。トランスフォーマーみたい。監督はチャーリーズエンジェルの人ですけど。
 映像は素晴らしいと言っていいくらい魅せてくれる(ちなみに残酷表現は明らかにぬるくなってます)んですけど、大味で雑。キャラが描けていないんですよ。心情や人間関係の機微をしっかり描かないから、話に入り込めない。脚本も単純なのはいいにせよ、やはり雑。
 そして最大の欠点。敵ターミネーターに魅力がない。過去シリーズの敵って、聞かれたらパッと浮かぶくらいインパクトと魅力に溢れているじゃないですか。個人的につまらなかった3でさえ、あの美女は魅力的だったのに。今回はそういうのがないんですよね。
 もうジョン・コナーが全身黒のスーツに身を包んで、かつガン=カタで敵を殲滅するような流れになれば最高だったんですけどね。正に救世主!
 細かいことを考えず、適当に垂れ流して観るのが楽しむコツでしょうか。最後に申し上げておきますと、タイトルの『4』は邦題で、元は『ターミネーター・サルヴェイション』です(2012.10.8)




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