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ザ・スナイパー　★★

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　モーガン・フリーマン演じる暗殺者と、父子の奇妙な逃避行映画。
　逃避行と言っても派手な逃亡劇ではなく、人間関係に焦点が当たってます。母を亡くして壊れてしまった父子関係が再修復されていく様ですとか、２人と暗殺者の間に妙な
関係が生まれたり。そこに暗殺者の仲間や地元警察、FBIも絡んでくる内容です。
　設定はいいし、テンポもいいんですが、練り込みが甘いです。父子が関係修復するタイミングが早すぎるし、暗殺者の心境の変化も分かり辛い。着々と積み上げて、クライマックスでドカンとやってくれた方が盛り上がったのでは。ラストの、暗殺者が脅しをかけるシーンが良かった分、なおさら過程はしっかり描いて欲しかった。
　おまけに暗殺者の仲間達は、ゴルゴ相手だったら瞬殺されそうなくらいアマチュアですし、物語上いらない人物も多い（地元警察と、途中で合流するカップル）
　緊張感も感動も薄い、安い居酒屋の酒みたいな映画でした。セガール出せばよくね？（2012.10.27）