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アンダー・サスピション ★★★★★



 連続少女レイプ殺人事件を軸に、ベテラン警察署長(モーガン・フリーマン)と後ろめたい背景を持つ町の名士(ジーン・ハックマン)とのやりとりを描いたサスペンス映画。
 フランス映画をリメイクしたものなので、会話と回想シーンばかり。なのでさぞや退屈……なんてことは欠片もありませんでした。
 まず、役者の演技力が流石です。表情や視線、仕草などでしっかり味を出しています。
 続いて飽きさせない展開。結果ではなく、解きほぐしていく過程を楽しんでいくタイプの作品なんですが、結末が意外な形なので、そこでも楽しめる。最後のシーンで会話がないのもいいんですよね。喧騒と無言のコントラストには、美しさすら感じるくらい。
『人類は衰退しました』を観るのもいいけど、これもお勧めです。『性欲は衰退しました』なんて言わせない! と、あまり関係ありそうでないオチで締めさせていただきます(2012.10.13)

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