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運命のボタン ★★

 押すと100万ドル手に入るが、世界中にいる誰かが死ぬというボタン装置を手に入れた夫婦を中心にしたお話。
 のっけからネタバレしますと、この装置は地球外生命体が持ち込んだもので、地球人のデータ収集が目的なんですね。
 オカルトとかSF方面に話が飛ぶのは大丈夫でしたが、ここが一番ダメだった所。僕はそう感じました。
 データ収集というより、完全に一つの家庭を破壊してるじゃあねーかと。お前らは喪黒福造かと。データを集めるのが目的と言うなら、それこそ世界中、少なくとも貨幣社会が成立している国家で同様の実験を行っている描写は入れて欲しかったですね。あと別に、金銭的に困っている人間をサンプルに使うこともないんじゃないでしょうか。欲に塗れてそうな人間を選ぶとか。
 人間のエゴや欲望をテーマとして描きたかったなら、そういった要素は全部省いて、単純にボタン装置だけで良かったのでは。自分だったら、押すと核ミサイルが世界のどっかに発射されるボタン装置にしますね。それか、押すと自分の身に不幸が降りかかるけど、誰かを幸せにできるボタン装置。
 名前を言って押すと、その相手が消えるスイッチもいいですね。でも実は消えてないと。いやー高度な科学最高! みんなみんなみんな叶えてくれるんですよ!
 そんな感じで、キャメロン・ディアスが好きな人向けの映画ですね。彼女が好きな人ぐらいしか、観る価値がないと言っても過言ではないかも知れません(2012.9.14)




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