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ヴィレッジ ★★★★

『シックス・センス』で有名な、M・ナイト・シャマラン監督のミステリー映画です。
 シャマラン監督の作品なだけあり、すぐには核心を掴ませてくれないシナリオ、最後のどんでん返しはしっかり配備。
 主演の、盲目の女性の演技も良かったし、『戦場のピアニスト』で有名なエイドリアン・ブロディも、お見事な役作りでアレな男性を演じています。
 ミステリー的な恐怖より、愛がメインテーマになっている作品ですね。現実世界で不思議の国の物語をやりました的な。そこはいいんですけど、恋愛要素がどうも上滑りしている印象があるんですよ。確かに切ないけど、切なさよりも「ええええ」みたいな感情が、観てる側からは出てくる。
 それはひとまず置いといて、愛がテーマになってるだけあり、閉鎖的な村の描写も独特なんですよね。狂気と言うより優しさすら感じる閉塞感。だから賛否両論なあのオチも、別にアリなんじゃないかなと思う。残酷さよりも愛を感じましたし。
 細かい部分でのリアリティを気にしすぎてしまう方や、行間を読めない方、『シックス・センス』みたいなパターンを期待している方には不向きな作品かも。変な意味でなくね(2012.9.11)




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