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彩音



1st Album ARCHIVE LOVERS 2007年 ★★★
2nd Album Elephant Notes 2008年 ★★★
3rd Album Lyricallya Candles 2010年 ★★★★








ARCHIVE LOVERS 1st Album

01.ORANGE
02.Private place
03.アカシアの木の下で
04.After Rain
05.ARCHIVE LOVERS
06.そよ風のシルエ
07.Film Makers
08.コンプレックス・イマージュ
09.To the Moon
10.龍刻の彼方へ
11.嘆きノ森
12.カカシ(Orchestra version)
13.ロマンシングストーリー


 表題曲以外全てにゲームのタイアップがついているのが特徴。なので特に歌詞は統一性があまりなく、実際はコンピレーションやベストアルバムに近い内容。
 しかしこのタイアップ満載ぶり、正にアニソン・ゲーソン業界のガールネクストドアや!
 なわけねぇだろ(爆笑問題の田中風に)同じavex系でも浜崎あゆみに近い雰囲気があります。歌の方ね。大雑把にはアニソン・ゲーソン業界に足を踏み入れた浜崎あゆみ、って捉え方でも構いません。でも彼女も昔ゲームの主題歌歌ってたりしたっけ。
 曲の方も、ちょっと意外なことに90年代の売れ線J-POPっぽい匂いが。押し並べてベタではありますが、あからさまな手抜きなどがなく丁寧にトラックを作っているのには好感。しかし音質があまり良くないのが難点。
 ちなみに歌唱力自体は至って平均的で、本当に目立った長所も短所もない。なのである意味曲に物凄くハマってはいる。
 そして唯一タイアップなしの新曲である、表題曲の#5。エレクトロ・ポップなんですが、顔文字はともかく、歌詞が遊びまくってて思わず笑った。ただ歌い方がクソ真面目すぎて台無しになってるのが。もっとふざけていいと思う。というかコレある意味タイアップ先全てにケンカ売ってない?
 意図的に90年代っぽくすることで一般層や当時リアルタイムで聴いていた層を引き込もうとか、そういうことは考えていなさそう。多分作曲者のセンスが反映されただけだと思う。メインで作ってるのは志倉千代丸だし。
 一部の楽曲を除いて濃ゆいアニソン・ゲーソンっぽさ、電波な曲はないので、ちょっと懐かしがってみたいのなら聴いてみてもいいと思います(2011.2.7)






Elephant Notes 2nd Album

01.キミがいた証拠に
02.Lunatic Tears...
03.DOLPHIN☆JET
04.Everlasting Sky
05.ribbon
06.太陽と海のメロディ
07.雫
08.永遠のメモリーズ
09.cloudier sky
10.New Breeze
11.Close Your Eyes
12.君の描片 〜キミノカケラ〜
13.KIZUNA 〜絆
14.プリミディア


 総体的には前作と大きな違いはありません。当然と言えば当然ですけどね。タイアップの寄せ集め、というのが基本のスタンスだし。
 今作から本人も作詞してますが、これまた典型的なJ-POP詞。見た所原則的にはタイアップ先に合わせて詞を書いているようですが、『瞳を閉じれば』とか、ジェネレータに出てきそうな表現満載。また#7だけ作曲もしています。こちらも平凡なレベル。タイアップの後ろ盾なしにソロシンガーとしてプロデビューしていたら、恐らく埋もれたまま消えていたであろうということを実感させてくれます(爆)
 一番印象に残ったのは、良くも悪くもチープなゴシック・ヘヴィロック#2。本気でやると歌が音圧にかき消されそうだから敢えて薄くしたと思うんですが、コーラスまでペラいのはどうかと。しかしB級好きや妖精帝國が好きなら高確率で気に入るはず。ちなみにこの曲も展開やメロはどこかJ-POP的。
 個人的に一番良かったのが#14。ベタな王道進行ですが、切ないメロに胸を締め付けられる。春色青春群像ソング(謎)#1、開放しすぎてマッパになっちゃうサマーソング#3辺りもお気に入り。
 性質上、彼女の作品はどこから入ってもいいんですが、前作よりはこちらの方がお勧めかな(2011.2.8)






Lyricallya Candles 3rd Album

01.Shining gate
02.GRAVITY ERROR
03.あの空の果てまで
04.眼鏡な理由
05.Endless Tears...
06.Arrival of Tears
07.ずっと一緒に もっと遠くまで
08.想い出はゆびきりの記憶へ
09.その先にある、誰かの笑顔の為に
10.Angelic bright
11.永遠の向こう
12.Drive on dragoon
13.十字架に捧ぐ七重奏
14.ただ流るるままに
15.真実への鎮魂歌


 アニソン・ゲーソンを主戦場にする女性シンガーの3rdアルバム。
 2000年代のアニソンに近接した感があって、勿体ない。90年代の売れ線J-POPに専念した音楽性である意味アイデンティティを確立している彼女が、この手のライバル多いジャンルにわざわざ飛び込んでいくこともないと思うんですが。
 楽曲のクオリティ自体は上がってます。例えば11eyes関係の曲は前作のLunatic Tears...よりも明らかにパワーアップしてますし。本気でゴシックロック・メタルをやろうとする気概が感じられる。惜しむらくは歌い手との相性か。歌えてはいるけど、あまり合ってないと思うんだよな。
 バブリーなシンセがパッパラ鳴る#10、小室進行な#12は個人的には微妙でしたが、きっちり踏襲してるだけあり、この辺が好きな人は気に入りそう。
 栗林みな実やElements Garden参入前の水樹奈々が好きなら。過去2作のように、90年代をちょっと回顧したいとか、浜崎あゆみに似た雰囲気を楽しみたいという人には、今作は不向き(2010.12.30)






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