azusa 1st Album
01.明日晴れたら
02.i Love
03.マングローブの森
04.夢ノート
05.ふーる ふーる
06.真夏のフォトグラフ
07.ナミダアメ
08.Two of us
09.好きよ
10.君のままで
11.Just be a friend
12.夏祭り
13.フラワー
14.stories 〜azusa self-cover-ver.〜
アニメ主題歌を主戦場とするシンガーソングライター・azusaの1stアルバム。全曲本人が作詞作曲してます。あずにゃあああああああんぺろぺろぺろぺろ（ry
ちなみに自分はりっちゃん派……それはともかく凄い。凄いですこのアルバム。透明とか軟水系とか言われているそうですが、そんなレベルには聴こえない。狂気すら感じるくらい、徹底的に無味無臭。
編曲者も一応ついてはいるんですが、これくらいなら別にいらないと思いました。普通にシンプルな弾き語りスタイルで良かったんじゃ。
歌は下手ではないですが、物凄い事務的。機械的とは違う。#9のスウィングジャズっぽさに100％ついていけてないように、ピッチが完璧な訳ではないので。なんかビーイング系みたい。とりあえず#4の『夢 on and on』はせめて「ゆめのーんどん」ぐらい歌う努力を見せて欲しかったものです。消しゴムでは消せない疑問。最初のページに戻ったら解決するんですかね？ もっと言うと、#10のように、歌メロの作り方も時々ぎこちなさが見えるのがよろしくない。
そして歌詞。恋愛系は性的な匂いや不純な感情が一切見えてこない。その他のテーマも、良く言えば飾り立てない素直な言葉、悪く言えば捻りのない戯言。確固たる信念や独自の世界観を持っている訳でもない。とりあえず#5は『君はfool fool』ぐらい言ってくれたらcoolだったんだけど。
リアリティ皆無とは言いませんが、個人的にはあまり絵が浮かんできませんでした。KOKIA先生は『REAL WORLD』製作の際、実際にサハラ砂漠に行ったりしましたが、あずにゃんはインスピレーションを得るためにマングローブを見に行ったようには思えないし。せいぜい夏祭りぐらいでは。
良かったのは#6。柔らかい雰囲気を維持しながらも、後半以降段々と盛り上がっていく展開が良く出来ていると思います。
#7みたいな曲はダメ、ゼッタイ。こういうアニメのOPに使われそうな曲はもっとパンチの効いた歌声じゃないと。それとサビは「ナミダの雨がふーる ふーる」にすべきでしょう。
#9は、ピアノを自分で弾きながら歌っているのだとしたら面白い。印象に残った曲はこれくらいでしょうか。
ある程度他の感想を読んで下さっている方は分かるかと思いますが、自分は基本的に下手でも感情の篭ったシンガーが好きだし、声だけの魅力で売るなら牧野由依クラスでいて欲しいし（これは個人的な好みの差ですが）、優等生タイプならKOKIA先生レベルじゃないと物足りなく感じるので、答えはあずにゃああああああんぺけぺけぺけぺけぺけ！
確かに表現者として勝負していくよりは、これまでのようにアニソンとのタイアップで生き残っていく道を進んでいく方が賢明か。牧野由依が好きならお勧め。
個人的には他人にプロデュースされて欲しいですね。菅野よう子や梶浦由紀が彼女をどう料理するか聴いてみたい（2011.12.21）
