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茅原実里



1st Album Contact 2007年 ★★
2nd Album Parade 2008年 ★★★
3rd Album Sing All Love 2010年 ★★








Contact 1st Album

01.Contact
02.詩人の旅
03.ふたりのリフレクション
04.純白サンクチュアリィ
05.Dears 〜ゆるやかな奇跡〜
06.Cynthia
07.sleeping terror
08.too late? not late..
09.夏を忘れたら
10.mezzo forte
11.君がくれたあの日
12.truth gift


 トランス+ストリングスを基調とした楽曲である程度まとめられている。彼女の無機質な声質や歌唱には合っているので良いと思います。歌唱力が低くないのも頼もしい。
 踊れるような曲を意識した訳ではなさそうで、メロディ楽器を第一に聴かせるようなアレンジが目立つのはやっぱりElements Gardenの人がメインの楽曲提供者だからか。ただし水樹奈々の楽曲ほど無遠慮に鳴らしてはおらず、大分理性的。
 歌メロなんか特にそうですが、変にポップス寄りに仕立て上げない方が他の声優系シンガーや、大手レーベルが意図的に作り出すヒットアーティストとの差別化が図れていいと思うんですが。
 J-POPものとしてはそこそこ出来ていますが、一般層にアピール出来るかと言われるとあまり自信がない。ジャンクとまではいかなくとも、脂っこいアレンジが大好きなアニソン・声優系リスナー向け(2010.3.8)






Parade 2nd Album

01.透明パークにて
02.Voyager train
03.Prism in the name of hope
04.Fairy Tune
05.Lush march!!
06.そのとき僕は髪飾りを買う
07.Melty tale storage
08.蒼い孤島
09.光
10.Paradise Lost -at next nest-
11.FUTURE STAR
12.雨上がりの花よ咲け
13.花束
14.everlasting...


 大雑把に言わなくても、あらゆる部分が前作とほぼ変わらないです(爆)だから強いて書きたいことはそんなにありませんが、よりコンセプチュアルに一本筋が通って締まりのあるアルバムに。
 いくつか配置されているような、凡庸歌謡曲の極北みたい曲はどう考えてもいらんと思うのですが。しかも歌詞が妙に壮大でファンタジックなのばかりだから更に違和感を感じるというか。
 静かな盛り上がりを見せる#7が個人的にベストトラック。デジタルな部分との融合が最も上手く機能している曲だと思います。実質導入の小品ですが#1、あとベタながら#13も悪くない。
 Contactとコレ、どちらを聴いても大差ないですが、薦めるなら僅差でこちらか(2010.3.8)






Sing All Love 3rd Album

01.覚醒フィラメント
02.Final Moratorium
03.Tomorrow's chance
04.書きかけのDestiny
05.孤独の結晶
06.Love Medicine*
07.雨音のベール
08.tea for two
09.PRECIOUS ONE
10.サクラピアス
11.Falling heaven's now
12.Flame
13.Perfect energy
14.sing for you


 前作の時点での、このままでは将来必ず訪れるであろうマンネリからの脱却を図ろうとしている点は好感。しかし別段真新しいことをやってる訳でもなく、至って普通のJ-POP。この人は良くも悪くもボーカロイド的な歌唱なので、情感込めることが要求されるタイプの楽曲にはあまり向いてないから微妙。あと急激に高音へ切り替えるのが不得手に聴こえる。
 また最後は「私はこれからも歌い続けて明日へGO!」的バラードで締めるのもベタ。しかし自作歌詞なので水樹奈々よりは説得力があります。しかも「ありきたりな言葉でごめんね」とエクスキューズまで。計算高い(爆)壮大さだけが先行したり、逆に切り取る日常のレベルが矮小すぎて全く絵の浮かばない職業作家の歌詞も相変わらず。
 和音階を取り入れた異国情緒ソング#10はいい曲ですが、他はあまり印象に残りませんでした。売れてからの水樹奈々のシングル曲が好きな人向け。大衆にアピールするには妙に音楽性が閉鎖的な所も彼女と一緒(2010.3.5)






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