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Children of Bodom


1st Album Something Wild 1997年 ★★★
2nd Album Hatebreeder 1999年 ★★★★★
3rd Album Follow The Reaper 2000年 ★★★★
4th Album Hate Crew Deathroll 2003年 ★★★★★
5th Album Are You Dead Yet? 2005年 ★★★★
6th Album Blooddrunk 2008年 ★★★★








Something Wild 1st Album

01.Deadnight Warrior
02.In The Shadows
03.Red Light In My Eyes (Part 1)
04.Red Light In My Eyes (Part 2)
05.Lake Bodom
06.The Nail
07.Touch Like Angel Of Death
08.Silent Scream
09.Don't Stop at the Top


 メロディック・デスメタルバンドの雄であるフィンランド産のバンドによる1st。
 ヴォーカルこそ終始デス声ですが、音自体はどちらかというとメロスピ寄り。そこにクラシカルな雰囲気もプラス。なのでこの系統のバンドの中では聴きやすいのでは。ちなみにデス声自体は少し細め。
 良くも悪くも雑で全体的に荒削りですが、それもこの時期ならではの魅力ですかね。オーケストラヒットを多用したがるのもB級っぽくていい(笑)
 #3・4・7もいいけど、#6が個人的ベストトラック。アティチュードは新人らしくはありますが、完成度自体は新人らしからぬ、良く分からない表現をしたくなるアルバムでした(2011.2.12)






Hatebreeder 2nd Album

01.Warheart
02.Silent Night, Bodom Night
03.Hatebreeder
04.Bed of Razorz
05.Towards Dead End
06.Black Widow
07.Wrath Within
08.Children of Bodom
09.Downfall


 荒削りだった前作をより美しいメロデスへと洗練した2nd。格調高さすら感じさせる美旋律、よりブルータリティを増した演奏とデス声、そして曲構成もいっそう練られたものに。前作からの再録である#8も、一皮剥けた生まれ変わりっぷり。
 破壊と美を両備した#1・3、キラキラキーボード大活躍な#2、ホラーチックなイントロを有する#4、様式美ミディアム#6・9、猪突猛進な前半から段々とメロディアスに、クラシカルに変化していく#7、いずれも心に焼き付く完成度の高さ。
 多くのメロデスラーがこれを最高傑作に挙げているのも納得できる一枚ですね(2011.2.13)






Follow The Reaper 3rd Album

01.Follow the Reaper
02.Bodom After Midnight
03.Children of Decadence
04.Everytime I Die
05.Mask of Sanity
06.Taste of My Scythe
07.Hate Me!
08.Northern Comfort
09.Kissing the Shadows
10.Hellion


 キラキラ・ピロピロ具合が濃くなり、初心者に対して更に優しい作りに。しかし決して売れ線に走った訳ではなく、あくまでアグレッシヴさは損なわれていないのが頼もしい。
 ただ、ツーバスドコドコが今までより減少しており、少しHM的な音になってます。この辺は賛否両論でしょうか。個人的にはこれもアリ。バンドの生命線になり得るような面白いフレーズを弾いている訳ではないですが、ベースが聴き取りやすくもなってるし。
 #5・7・8が特に良かったです。キラキラとクサすぎるイントロから演奏隊がバトルしまくる間奏。完全なる様式美です。
 正統派なクサいチルボドに魂を奪われてみたい人達は、前作とこれを押さえておけば、とりあえずは間違いないのではないでしょうか(2011.2.14)






Hate Crew Deathroll 4th Album

01.Needled 24/7
02.Sixpounder
03.Chokehold [Cocked'n'loaded]
04.Bodom Beach Terror
05.Angels Don't Kill
06.Triple Corpse Hammerblow
07.You're Better off Dead
08.Lil' Bloodred Ridin' Hood
09.Hate Crew Deathroll


 特徴の一つであったネオクラ要素が減退、キーボードが後ろに引っ込んで、ギターがザクザク前に出る形になっています。あといかにもなマッチョコーラスとか。
 これはこれで良いですね。ギターリフでも次々痺れるようなカッコいい物を飛ばしてくれてますし。
特に#1・7のリフなんか失禁物。そこに加え、ヘヴィにズンズン迫りながらもしかとフックを利かせた#2・4、キラキラと冷気を帯びたメロディが舞う#6・9と、もう汁がだだ漏れ状態です(爆)
 上手く路線変更しつつ、極上のクオリティを見せ付けた至高の一品。個人的にはこれが最高傑作。たとえちょっとでもヘヴィさやデスっぽいのに抵抗がなく、好きな人は必ずこれを手に取るべし(2011.2.15)






Are You Dead Yet? 5th Album

01.Living Dead Beat
02.Are You Dead Yet?
03.If You Want Peace...Prepare for War
04.Punch Me I Bleed
05.In Your Face
06.Next in Line
07.Bastards of Bodom
08.Trashed, Lost & Strungout
09.We're Not Gonna Fall
10.Somebody Put Something in My Drink


 前作からのモダン化が更に進行。そういえばこの時期ってアメリカ進出してましたっけ。
 そんな訳で、体脂肪率が減ったバッキバキのメタルコアに近い音になってます。彼らのキラキラしたメロディが好きなリスナーや生粋のメロデスラーは嫌いそう。一応#8のように従来通りのメロデス曲もありますけど。
 個人的には嫌いじゃないので構いませんが。所々メロデスの空気が残っていて、いい具合に折衷されていると感じましたね。特に#3辺り。Bodomシリーズの#7も相変わらず切れ味鋭く、そしてメロが立っていて素晴らしい。
 アイデンティティの崩壊には至っておらず、路線変更の一環と捉えていいんじゃないでしょうか。今作はメタルコア好きの方が気に入ると思います(2011.2.16)






Blooddrunk 6th Album

01.Hellhounds on My Trail
02.Blooddrunk
03.Lobodomy
04.One Day You Will Cry
05.Smile Pretty for the Devil
06.Tie My Rope
07.Done with Everything, Die for Nothing
08.Banned from Heaven
09.Roadkill Morning


 前作の評価が気になったからかは定かではありませんが、再びキーボードの出番が増え、『Hate Crew Deathroll』に近い作風へと戻りました。
 全体的にそつなく、良く出来てはいるんですけど、インパクトという点ではHate〜に大分及んでいないですね。融合がどうも中途半端に聴こえるし、特にリフがなあ。これだったら開き直ってどんどんアメリカナイズされていった方が面白かったかな。
 今まで凄い作品を次々作ってきたからというのもあって、彼らに要求するハードルはどうしても高くなっちゃいますね。あと1st〜3rd辺りまでの雰囲気が好きな人にも強くお勧めは出来ないですね(2011.2.17)






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