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coldplay


1st Album Parachutes 2000年 ★★★
2nd Album A Rush of Blood to The Head 2002年 ★★★★
3rd Album X&Y 2005年 ★★★★
4th Album Viva la Vida or Death and All His Friends 2008年 ★★★★








Parachutes 1st Album

01.Don't Panic
02.Shiver
03.Spies
04.Sparks
05.Yellow
06.Trouble
07.Parachutes
08.High Speed
09.We Never Change
10.Everything's Not Lost


 正にコールドプレイという名前がぴったりハマるような、湿度が高く温度の低い音です。要するにUKロックです(笑)音数を絞り、アコギやピアノをフィーチャーし、スローな曲の割合がほぼ全てを占めているアルバム。
 技巧的なことや斬新さには手を出さず、ひたすら繊細、停滞してしまうような空気感を出すことに没頭しています。ならば何曲かでいいから、リフを固定化した曲を入れてもいいんじゃないかって思うんですけどね。一本のリフから曲作るってことをしないのかな?
 これ多分、世間的には美メロを鳴らしてる部類に入るんでしょうけど、個人的にはあまりピンと来ませんでした。しかしそれは歌メロの話で、バックの音は寂寥感を感じさせ、綺麗だとは思います。この辺は完全に好みの問題です。もっと言うと、裏声を多用しがちなクリスのVo.もあまり惹かれない(苦笑)
 歌詞の方も、繊細で内省的なロマンチスト、という人物像が浮かんできそう。ビッグバンドらしい優等生な内容といえばその通りですね。あまりガツンと主張してこない所とかも。
 独創性や職人的な作り込み、激しさを求める人には不向き。本当に評価に違わない、聞き流すor思考パフォーマンスを低速にして浸る大衆向けの音って感じです。アミューズがゴリ押ししてくるようなバンドよりは遥かにいいですけどね(爆)(2011.2.18)






A Rush of Blood to The Head 2nd Album

01.Politik
02.In My Place
03.God Put A Smile Upon Your Face
04.The Scientist
05.Clocks
06.Daylight
07.Green Eyes
08.Warning Sign
09.A Whisper
10.A Rush of Blood To The Head
11.Amsterdam


 タイトルを直訳すると『頭に血が上る』ですが、邦題は『静寂の世界』。貧血ってこと?
 でも聴いた感じ、平穏を求めて思考を巡らせ、焦っている印象を受けました。女々しい空気が少しでも出てるとダメって人は今作も無理。
 音の方は格段に進化してます。ダイナミズムが出ていて、聴き手に伝えようとしている感情にリアリティが増してますね。これはいい変化。ヒンヤリした美メロもそのままで、冷徹な怖さと荘厳さ、そして優しさが上手く出てますね。曲と歌の親和性が前作より増しているので、今作の歌メロは好きになれましたね。裏声率も下がってるし(笑)
 #5がベストトラックでしょうか。ピアノリフとストリングスが冷えた空気を、カッチリしたリズム隊が時計の針のような無情さを出している。これは文句なしの名曲ですね。#2・7などのようにどこか温かみを感じる曲もあって、それがメリハリとなっているのも○。
 ACIDMANとかが好きなら、音の部分では意外とシンパシーを感じたりするんじゃないでしょうか(2011.2.19)






X&Y 3rd Album

01.Square One
02.What If?
03.White Shadows
04.Fix You
05.Talk
06.X&Y 07.Speed Of Sound
08.A Message
09.Low
10.Hardest Part
11.Swallowed In The Sea
12.Twisted Logic
ex.Til Kingdom Come


 #1〜6がXサイド、#7〜12がYサイドという二部構成になっているそうですが、さっぱり分からん(爆)正直音的にもそこまで違いがあるとは思えませんでしたし。
 肝心の曲ですが、これは進化してると思いました。いい意味で従来の静けさ一辺倒から脱却出来ていて、ロックバンドらしくなってきた。ただ隠しトラックのシャウトは正直気持ち悪くて無理だ(笑)またミニマルなリフが飛び出したり、ロック以外のジャンルからも影響を受けているように聴こえるのも特徴。
 メロディラインはやっぱりベタだったりするので、そこが大衆的になったと批判される要素なのかも知れませんね。でも自分は過去2作よりもこちらの方が好きだな(2011.2.20)






Viva la Vida or Death and All His Friends 4th Album

01.Life In Technicolor
02.Cemeteries Of London
03.Lost!
04.42
05.Lovers In Japan/Reign Of Love
06.Yes
07.Viva La Vida
08.Violet Hill
09.Strawberry Swing
10.Death And All His Friends


 日本(3位)とデンマーク(2位)を除く主要国のチャートで1位を獲得し、2008年に世界で最も売れたアルバムだそうです。
 内容ですが、一段と分かりやすくなってますね。前述の通り1位は取れませんでしたが、これは市場の問題であって日本人受けは一番だと思います。
 またコーラスやストリングスの使い方があざとくなりながらも上手くなって、荘厳な空気さえ纏っています。前作の正当進化系、と捉えていいのでは。
 リードトラックの#7がベタですが一番いいと思いました。あとはプログレ的なアプローチを見せる#4。今までにない曲で面白かったですね。
 アミュ(ryとか、あと変な持ち上げられ方をする一部のサブカルもどきなバンドよりはこれを聴いた方がいいと思います(2011.2.21)






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