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Do Make Say Think


1st Album Do Make Say Think 1998年 ★★★
3rd Album Goodbye Enemy Airship the Landlord Is Dead 2000年 ★★★★
5th Album Winter Hymn Country Hymn Secret Hymn 2003年 ★★








Do Make Say Think 1st Album

01.1978
02.Le'espalace
03.If I Only...
04.Highway 420
05.Dr. Hooch
06.Disco and Haze
07.Onions
08.The Fare To Get There


 カナダ・トロント発の8人構成ポストロックバンド、ドゥーメイクセイシンク。
 音楽性を簡単に説明ますと、ジャズ的なプレイを土台として、揺れ系・ノイズ系・ワウを噛ませたギターを鳴らしたり、規則的なシンセ音を鳴らすのが主なスタイル。ベースは、ランニングにこだわらない柔軟なプレイで、ドラムとは違った形で支えています。
 音符で楽譜をあまり埋めない、多くを語らない渋くムーディーな雰囲気が漂っています。明確な主旋律が特に定まっていない部分がけっこう多めなので、メロディ派は脱落する可能性が高いかもしれません。ちなみに全曲インストです。
 メロディといえば、#3・7ではFFのクリスタルのテーマみたいなのが聴けます。そういえばたまねぎ剣士なんてジョブもありましたね。
 演奏は、少なく見積もってもやりたいことを不足なく表現できるくらいには上手いです。だからこういった雰囲気物をやるには申し分なし。あとは聴く側が、これまで挙げた要素に加えて、楽曲が長尺であるということに耐えられるかどうかの問題ですね。
 個人的にはもっとジャズっぽさを色濃くしてもいいと思いました。あえてフレーズをジャズの王道的にしてみるとか、ピアノを入れるとか。音源だけ聴いて勝手に推測したことなんですけど、あまりアドリブで広がらなさそうな楽曲ですし。
 最初に聴いた時はピンと来ませんでした。満足度で言うと★×2ぐらい。ですが、何度も聴く内にちょっとずつ味が分かってくるんですよ。子どもの頃はオッサンとしか思えなかった年齢の男性を、ダンディなおじさまと思えるようになるが如く。
 なのでもしかすると、もう数十回も聴けば、もっと満足度は上がるのかもしれません(2013.7.9)






Goodbye Enemy Airship the Landlord Is Dead 3rd Album

01.When Day Chokes The Night
02.Minmin
03.The Landlord Is Dead
04.The Apartment Song
05.All Of This Is True
06.Bruce E Kinesis
07.Goodbye Enemy Airship


 前半は静謐系ポストロック→後半から突如ジャズポストロックに変貌する、というパターンが形成されております。#6などのように、序盤からジャズをやりだす展開もあるので、決してワンパターンではないのですが。
 いい具合に自分達の音楽性を変化させてきた印象を受けました。こういう方向ならライブでアレンジもアドリブも広がっていきそう。
 特にポストロック/エレクトロニカの透明感とジャズのムーディな雰囲気を融合させ、美麗な世界へと昇華させた#7は傑作。なんか飛行船が青空の奥深く、段々と成層圏へと消えていくような不可思議さと寂しさが感じられるんですよ。この1曲を聴くためだけにこのアルバムを入手すべきと言っても過言ではありません(2013.7.10)






Winter Hymn Country Hymn Secret Hymn 5th Album

01.Frederica
02.War On Want
03.Auberge Le Mouton Noir
04.Outer Inner Secret
05.107 Reasons Why
06.Ontario Plates
07.Horns Of A Rabbit
08.It's Gonna Rain
09.Hooray! Hooray! Hooray!


 パンツ一丁となるぐらいにジャズを脱ぎ捨て、よりストレートでダイナミズムをわざとらしいくらいに強調した、シカゴ音響系ポストロックへと変貌を遂げたアルバム。
 いい曲作ってるとは思うんですが、代わりにオリジナリティが削がれてしまった感じがしました。ドラムの叩き方もMice Paradeとかそっち系に近付いてますし。こういう風になるんなら、アダム・ピアースの方を聴いた方がいいんじゃないかと、自分は思うんですけどねぇ。
 こういう系統の音楽が好きで、聴ければ何でもいい!っていう方ならば聴いてもいいのではないでしょうか(2013.7.11)






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