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eksperimentoj


1st Album eksperimentoj 2007年 ★★★★








eksperimentoj 1st Album

01.planetalium
02.note
03.broken infinity
04.untitled
05.solaris
06.prophecy is from a nightmare
07.nocturnal
08.point at the sky (for Kurt Cobain)
09.piano
10.piano sustained
11.instrumenta muziko
12.prismo


 ツインギター+ドラムで構成される日本のスリーピース・ポストロックバンドのアルバム。読みは『エクスペリメントイ』、エスペラント語で『実験』という意味です。
 歌はあまり入ってこず、ツインギターが基本言語。多種多彩なエフェクターによって、タイトルが示すものを雄弁に語ってくれます。考えつく限りのことは一通り鳴らしてますね。ちなみにフレーズ自体はそんな独特ってこともなく、8分音符を基調としていて割と普通。ホントに弄った音色で語ってる感じです。音を薄くさせることなく、ちゃんとベースレスという特性を活かして、かつ可能性を突き詰めようとしているのは好印象。確かに実験的ではある。
 ちなみにバンド名はエスペラント語なのに、時々出てくる歌詞は簡単な英語。別にここを叩きたいって訳じゃないんですけど、ちょっと突っ込みたかったもので。
 1曲1曲の尺が長めなのも特徴で、5分オーバーは当たり前。前述の通りエフェクターを駆使して展開にダイナミズムやストーリー性は盛り込まれてますが、J-POPに慣れてる人にはキツいかも。例えば#3の中盤以降にある破壊的なディストーションは、ポストロック好きだったらウットリしちゃうでしょうが、歌をメインに追う人には「鬱陶しいわ!」で終わっちゃいそう。そういう人がわざわざこのバンドを聴くとは思えませんけど。こう書き連ねてみると、プログレ要素も多分に含んでますね。
 イマジネーション掻き立てられるくらいには楽しめたんですが、強烈なオリジナリティが感じられなかったのと、引き付けてやまないくらいの鮮烈なフックがなかったので、満足度はちょっと落ちました。エフェクターがアピールポイントなんでしょうが、個人的にはちょっと弱かった。Mogwaiだとか、初期のRadioheadが好きな人は気に入るかも。
 また何故かは分かりませんが、Wikipediaから項目が削除されるという目に遭っているようです。これを書いている現在、復旧している様子は見受けられません(2013.4.4)






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