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ELLEGARDEN



1st MiniAlbum ELLEGARDEN 2001年 ★★
1st Album DON'T TRUST ANYONE BUT US 2002年 ★★★
2nd MiniAlbum My Own Destruction 2003年 ★★★
2nd Album BRING YOUR BOARD!! 2003年 ★★★
3rd Album Pepperoni Quattro 2004年 ★★★
4th Album RIOT ON THE GRILL 2005年 ★★★★
5th Album ELEVEN FIRE CRACKERS 2006年 ★★★★








ELLEGARDEN 1st MiniAlbum

01.The End Of The World
02.Stupid
03.花
04.Punk
05.ナイフ


 割と普通のパンク・ロックですが、どことなくダーティで陰のある雰囲気に包まれているのが特徴。
 歌や演奏は取り立てて上手くはないですが、破綻もしていない。しかし歌心のある歌唱は良好なメロディセンスと相まってとても好感触。
 歌詞のベストトラックは商業主義に組み込まれることに中指立ててると思われる#2で、曲の方はエモーショナルな鋭さを感じさせる#5ですかね。
 前述のようにいいものは持ってるものの、個性には乏しく『こいつらは売れる!』みたいなオーラはこの時点では感じられない。ただでさえこの手のジャンルはけっこう横並びになりがちだし。ファンなら抑えといていいんじゃね、といった所に評価が落ち着くミニアルバム(2010.10.12)







DON'T TRUST ANYONE BUT US 1st Album

01.My Favorite Song 02.サンタクロース
03.Can You Feel Like I Do
04.Bare Foot
05.指輪
06.月
07.45
08.風の日
09.Middle Of Nowhere
10.Lonesome
11.Sliding Door
ex.The End Of The World <DON'T TRUST ANYONE BUT US VERSION>


 前作のダークさは少し薄れ、良く言えばシンプル、悪く言えばアイデアに乏しいフレーズを、音割れしたパワフルな演奏で鳴らすメロコア。
 個人的には前者だと思います。あまり細かいことを考えさせず、爆音で気持ちよく聴かせる仕組みにきちんとなっているので。計算にせよ衝動の産物にせよ、これは間違いなくプラス要素では。1+1を2以上に聴かせられているアンサンブルも○。
 #8がダントツにいいですね。天候と感情をリンクさせた、躍動感溢れるメッセージソング。引きずるような哀愁を滲ませる#10・11もいい。前者は歌詞もいいです。登場人物を複数出して孤独を際立たせる描写が上手い。えこひいき丸出しなサンタクロースの#2とか、キザったらしい#5も面白いんですけどね。
 自室に篭りながら気分転換するのに爆音で聴きたい一枚、ってところでしょうか。底抜けに明るいって訳ではないので自室がいいなと(2010.11.23)







My Own Destruction 2nd MiniAlbum

01.(Can't Remember) How We Used To Be
02.Under Control
03.右手
04.Mouse Molding
05.Jamie
06.おやすみ


 前作の音割れを解消して少し洗練した作品、といった感じ。それはいいんですが、ベースの音量上げてくれるなりはして欲しかったなと。例えば連続して聴いたりすると、少し音の厚みが物足りなくなるというか。
 ただしアグレッシヴさは増してるんですよね。聴かせる曲もあり、ミニアルバムだけどそれなりに濃厚。
 音楽より、細美武士の裸体を拝みたい人向けのミニアルバム(爆)(2010.11.24)







BRING YOUR BOARD!! 2nd Album

01.Surfrider Association
02.No.13
03.ジターバグ
04.A Song For James
05.Wannabies
06.Insane
07.My Friend Is Falling Down
08.Dancing In A Circle
09.Cuomo
10.金星
11.So Sad


 彼らのパブリック・スタイルとも言える西海岸系のカラっとしたサウンドへと、更に色濃く変質していく過程にあるアルバム。
 演奏もまた少しだけ技巧的になっており、特にギターが細かく動くように。技術の上達はさておき、いい傾向ではないかと。歌は良質なメロ同様、相変わらず情感こもっててよろしい。
 調子っ外れなオープニングから爆走する#1、ファンの間でも人気な前進ナンバー#3辺りがいいかな。歌詞は断然#5。もう喩えが別の意味で凄い(笑)うぃわなびー! #9みたいなのも好きですけど。
 ちなみに今作のアートワークに裸体はないので、それ目当てな人にはお勧めしません(2010.11.25)







Pepperoni Quattro 3rd Album

01.Supernova
02.スターフィッシュ
03.Make A Wish
04.Addicted
05.バタフライ
06.My Bloody Holiday
07.Pizza Man
08.ロストワールド
09.Perfect Days
10.Good Morning Kids


 ここまで数枚のアルバムをリリースしてきたキャリアで余裕と自信が少々生まれたのか、今までとは毛色の違うアプローチが所々で見える作品。着実な積み上げを実感できていいですね。
 横ノリ気味のグルーヴを練り出す#4はクールでカッコいいし、サビの前後でスクリームが炸裂する#5も熱い。実はメンバーじゃない人間がやってるんだけど。どこかコミカルさを感じさせる#7(歌詞もアメリカのカートゥーンみたいな内容でクスリとくる)もいい。
 それに加え、あくまでキャッチーな歌とメロディが中心というスタイルは崩されてないので、身構えることなく楽しめます。#2だとそれが分かりやすく顕著ではないでしょうか。キメの所で必ずといっていいくらい歌とドラムが重なって、心地よく歌に乗れるし。
 勿体ないのは#1。サビ直前の溜めはカッコいいのに、肝心のサビに勢いが足りないのでずっこけそうになる。
 彼らに触れるならここを原点として、後の作品へ進んでいくといいんじゃないでしょうか(2010.11.26)







RIOT ON THE GRILL 4th Album

01.Red Hot
02.モンスター
03.Snake Fighting
04.Marry Me
05.Missing
06.Bored Of Everything 07.TV Maniacs
08.虹
09.I Hate It
10.BBQ Riot Song


 10曲30分とコンパクトながら、濃密な熱量が込められたアルバム。
 ダメ人間には身に刺さる歌詞の#1、躍動感溢れるリフが気持ちいい#2、前後の曲との落差が半端ない、ダークでヘヴィな#3、カラっとしたサウンドとは裏腹に背景が完全にアメリカのスクールカーストな、好きな人が結婚して来世に期待だぜソングの#4などなど、平均点高めの楽曲で次から次へと攻め立ててくる。
 あと、メロがいっそう分かりやすくなった感が。ミーハー化したという意見が散見されるのはその辺のこともあってかと。しかし元からキャッチーさもウリなバンドだったんだし、個人的には別に気にならないですね。それに、いきなり難解な楽曲をやられても困る(笑)
 この手のジャンルであまり追求しすぎるのは野暮かも知れませんが、技術やアレンジ、ミックスはまだまだ甘い。構築美を重視する人には不向き。いい意味で聞き流すBGM向きですね(2010.11.27)







ELEVEN FIRE CRACKERS 5th Album

01.Opening
02.Fire Cracker
03.Space Sonic
04.Acropolis
05.Winter
06.Gunpowder Valentine
07.アッシュ
08.Salamander
09.高架線
10.Alternative Plans
11.Marie


 これまでとは少し趣を変えた、活動休止前最後のアルバム。エモに近接したというか、哀愁の色合いがグッと濃くなった。
 寒暖を表現するのが格段に上手くなってますね。#2・6・8で聴けるような、燃え盛る炎のような熱さ、#5・9での肌を刺すような寒さ。そしてその中で引き立つ温もりが凄くいい。#5なんか曲名通り、冬に聴くと最高。
 また、彼ららしからぬ(爆)立体的なアンサンブルが特徴的な#3のように、構成でも魅せてくれるようになったのは頼もしい。これが個人的にベストトラック。
 逆に#6は入りからの勢いが最高にカッコいいだけに、サビで急にポップになるのが唐突すぎて勿体ないな。
 人肌恋しい時や、一人で立ち向かわなきゃいけない状況でテンションを上げたい、そんな人達に聴いてもらいたい一枚ですね。でもやっぱり技巧重視だったり、売れ線が嫌いなリスナーには受けないと思う(2010.11.28)


バンドスコア ELLEGARDEN/ELEVEN FIRE CRACKERS (バンド・スコア)
 学園祭のライブで女子受けしたいならこれでOK。







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