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FACT


1st Album the fine day never last 2004年 ★★★★★
2nd Album Never turn out the light, to keep myself 2006年 ★★★★★
5th Album Eat Your Words 2011年 ★★★★★








the fine day never last 1st Album

01.Start from here
02.Was
03.Stretch my arms
04.Existence
05.Shine
06.Reborn
07.Keep


 能面バンドと言えば大体通じるでしょう。ですが音楽には特に能楽を取り入れている訳でもなく、メロディが和風でもありません。
 このバンドの音楽的な個性はもっと別の部分にありまして、それは展開が複雑なこと。基本的にはストレートなエモコア、パンクスですが、全然単調さがないんですよ。緩急をつけたり、この手のジャンルではありがちなパターン化したコード進行をしなかったり、考えて曲作ってそう。
 演奏力も高い。特にギターは、スラッシュメタルのように細かく速いフレーズを弾きまくってます。何回聴いても飽きずにシビれられるくらい素晴らしい。
 ちなみにこのバンド、トリプルギター構成です。レコーディングで3本以上ギター入れるバンドはざらにいますが、正式パートで3本入れてくるのはちょっと珍しいのではないでしょうか。
 ドラムもずっとツーバス踏みっぱなしでもなく、タメやキメを設けた、暴力的でありながら理性を保ったフレージングでバンドを牽引。
 ヴォーカルは基本的に高めのクリーンヴォイスかスクリームで攻めてくるスタイル。英語の発音がカタカナなことを除けば良い感じです。
 メロディセンスも良いですし、1stとは思えない完成度の高さ。冷め切った奴らですら火だるまにしてダッシュさせるぐらいの熱量が込められています。そりゃ海外でも人気出ますよ(2013.8.16)






Never turn out the light, to keep myself 2nd Album

01.What is Your Objective?
02.Pressure
03.Fall
04.Farewell
05.Resident In My Room
06.We Do It In Our Way All the Way
07.1-1
08.Standing There
09.Key
10.Blink of the Shadow
11.600 22
12.NEXT


 デス声が鼓膜を抉る!スラッシュギターが内耳を切り刻む!
 時にメタルコアやメロデスになるくらい殺傷力が増して、よりリスナーを殺しにかかってきてます。特に#2・5・6辺りは相当な物。
 アルバム中ほとんど休みなく突っ走るような形な上に、1曲に数曲分のアイデアを詰め込んでいますが、不思議と聴き苦しさなどはないんですよね。よく整頓されています。#7のような引き算で作られたようなインストも面白いですし。#9ではずっと裏方だたベースにも見せ場が!
 全曲全力投球、1st以上の傑作だと言えるでしょう。Bullet For My Valentine辺りが好きな人にオススメ(2013.8.17)






 5th Album

01.the shadow of envy
02.attack me if you dare
03.error
04.no hesitation
05.last moment
06.better days


 ヴォーカルがちょっぴりマイルドになっていますが、それをカバーするかのように演奏がド派手でメロディアス。
 なのにこれまでよりキャッチーでストレートに聴こえるのは、ビートを立たせているからでしょうか。メチャクチャテンポ早くなったりするけど。
 アングラで凶暴なFACTが好きな人には、ちょっと物足りなく聴こえるかもしれません。個人的にはアリだと思います。ストリングスを入れた軟弱バラードとか入ってたら能面叩き割りに行ってた所ですが、この迸る激しさ、全然売れ線に迎合しているようには聴こえませんでしたから(2013.8.18)






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