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Fear, and Loathing in Las Vegas
NEXTREME 1st MiniAlbum
01.Chase the Light!
02.Jump Around
03.The Answer for Unequal World
04.Shake Your Body
05.Believe Yourself
06.interlude
07.Short but Seems Long,Time of Our Life
ピコピコしたスクリーモ・ピコリーモなるジャンルで括られることもある、日本の若手バンドによるミニアルバム。カイジやハンターハンターの主題歌で一部にはお馴染みですね。
もっとピコピコが先行したバンドだと思ってたんですが、いい意味で裏切られました。どちらかと言うとゴリゴリがメインなバンドでした。曲展開の運び方がメロデスっぽかったり、トランスやエレクトロニカ、J-POPなど雑多なジャンルからの影響が見受けられますね。インスト曲の#6でも、短い時間の中に凝縮したアイデアと演奏スキルを詰め込んでいる。
カイジの主題歌でおなじみの#1とか、フルで聴くと絶対印象代わると思います。後半でコア系みたいにブレイクダウンしたりするし。しかし最初の8bit音は不要だったと思う。カイジの主題歌ver.同様、開幕スクリームの方がインパクトがあって良かったかな。
どのジャンルも余計な脂肪にすることなく、きちんと血肉としているのは大いに好印象。歌も演奏も20歳そこそことは思えないくらい技術が高く、アレンジもしっかりしてます。個人的には大満足。ちなみにクリーンパートのヴォーカルにはオートチューンを用いているので、実際の巧さは音源だけだと不明。
客観的に難点を探そうとするなら、歌入りの曲全てにスクリーム・グロウル・デス声のいずれかが出現するため、こういう曲に耐性のないリスナーにはどれも同じ曲に聴こえてしまう可能性が。
それと関係して演奏も、#2・7みたいなポップ寄りの曲も最終的にはゴリゴリ押してくるので、もうちょっと差別化図ってもいいんじゃない?という考えが浮かんできたり。
頼もしい若手バンドですよこれは。UVERworld聴くよりこっちの方がいい。と言おうとしたけど、ちゃんとUVER聴いたことないから言えないや(爆)とにかく、ピコピコ音が苦手だとか、露出過多な女が踊り狂うようなトランス系の音楽に反吐が出るようなそこの兄さん姉さんも、是非一度試してみてはどうでしょう。あとEnter Shikari辺りが好きならお勧め(2012.1.2)
雉・イク