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一青窈


6th Album 一青十色 2012年 ★★★





一青十色 6th Album

01.らぶれたぁ
02.Release me
03.悲しみジプシー
04.とめる
05.愛と誠のファンタジア
06.パラソル哀歌
07.Lesson
08.dots and lines (loves Mummy-D)
09.泣きべそ
10.ゆりかご
11.マフラー
12.あたしだって
13.道案内


 聴いた理由はZETMAN……ではなく、彼女に貸してもらったから。お互いZETMANは観てて(自分が勧めた)一青窈の熱烈なファンって感じではないんですが。
 楽曲自体は超ベッタベタ。基本的には懐メロですね。歌唱力が一定以上高いから許されるタイプの音楽で、これで歌が並以下だったら自分は叩いてたと思います。
 そんな歌ですが、あまりクセがなく、ビブラートもロングトーンも控えめ。しっとりした曲によく合っているのではないかと。歌唱力は流石に高いです。
 当然というか、歌詞もめっちゃ懐メロ的。男と女の間で完結する世界観。柔らかい言葉遣いの中に「最強の兵器」と織り込む#1、懐メロの世界にいきなり「元カノ」なんて言っちゃう#3のように、アクセントの付け方が色んな意味で個性的だなと。
 基本的には懐メロと書きましたが、中盤には毛色がちょっと違う曲も配置されています。男性とデュエットしている#5、歌謡ファンクみたいな曲調の#7、「ハジマリハゼロッ、オワリナラゼッ!」「僕の部屋の窓にうんちつける」でおなじみ、ライムスターのMummy-Dとコラボしたエレクトロとハウスを融合したような#8辺りですね。
 悪くはないし、歌も対応しているとは思うんですが……どうもアレンジも歌も小奇麗というか、崩し切れてないんですよね。かといって、アルバム中で圧倒的多数を占めているバラードばっかりというのも、個人的には胃がもたれてしまうんですが。
 一番気に入ったのは、キノコホテルが提供・演奏している#6かな? キノコ特有のGSっぽさは少しだけ薄めていますが(プロダクションがキノコよりくっきりしている)、マリアンヌ東雲とは違った色気と歌い回しが妖艶に滲み出ていてよろしい。この人は古臭い曲との相性が抜群ですね。カバーアルバムも聴いてみようかな?
 クオリティは高いんですけど、バラードが似たような感じでちょっと飽きが早く来てしまいました。アニメ・ゲーム系で共通点を探そうとするなら、Suara辺りが好きな人は気に入るかも知れません(2012.10.14)






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