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LUNA SEA



1st Album LUNA SEA 1991年 ★★★★
2nd Album IMAGE 1992年 ★★★★
3rd Album EDEN 1993年 ★★★★★
4th Album MOTHER 1994年 ★★★★★
5th Album STYLE 1996年 ★★★★★
6th Album SHINE 1998年 ★★
7th Album LUNACY 2000年 ★★★★
Best Album PERIOD 〜THE BEST SELECTION〜 2000年 ★★★









LUNA SEA 1st Album

01.FATE
02.TIME IS DEAD
03.SANDY TIME
04.BRANCH ROAD
05.SHADE
06.BLUE TRANSPARENCY 限りなく透明に近いブルー
07.THE SLAIN
08.CHESS
09.MOON
10.PRECIOUS...


 ハードコアにも通じる荒々しさ、透明感のあるメロディ、退廃的な単語のオンパレード。正に狂気性と耽美さの融合であり、バンド名を如実に表しています。今では到底考えられない、声を歪ませまくったRYUICHIの歌唱も聴き所。
 スカスカペナペナな音とか#1の「フェイッ!フェイッ!」とか、下手すればギャグになりかねない(爆)要素をスレスレの所で非現実的かつ確固たる世界観へと転化している、このバランス感覚が素晴らしい。
 今だったらバンギャよりも、9mmや凛として時雨辺りの『V系からも影響を受けた非V系バンド』を好む層にウケると思う(2010.5.28)







IMAGE 2nd Album

01.CALL FOR LOVE
02.Dejavu
03.MECHANICAL DANCE
04.WALL
05.Image
06.SEARCH FOR REASON
07.IMITATION
08.VAMPIRE'S TALK
09.SYMPTOM
10.IN MIND
11.MOON
12.WISH


 荒々しさはそのまま更に幻想性を纏い、緻密に音を構築したメジャー1st。やたらカッチリしてるし、リズム隊のフレージングも利かせ方もより良くなってるから、いい意味でのスカスカ感なんですよね。
 V系ロックのお手本のような#2・3を筆頭に、夢と現実を交錯するようなサビが印象的な#5、不穏な曲調をナイスな展開で聴かせる#6などなど、収録曲のいずれもがより色濃く彼らの美学に染められています。そして#12は今も色褪せない至高のポップチューン。
「オレのBIBLEの中にLOVEのページ見あたらない」なんてお言葉に120%引いてしまわれない人以外にはお勧め(2010.5.28)







EDEN 3rd Album

01.JESUS
02.BELIEVE
03.Rejuvenescence
04.RECALL
05.ANUBIS
06.LASTLY
07.IN MY DREAM (WITH SHIVER)
08.STEAL
09.LAMENTABLE
10.Providence
11.STAY


 前作よりもメロディに重きを置いた印象のあるアルバム。曲調と配置の関係性が類似しているので比較しやすいと思います。同時に荒々しい歌唱もなりを潜めている。
 しかし単にキャッチーになった訳ではなく、独自の美学までは殺すことなく透明で柔らかな世界を描写。
 今作の数少ない疾走曲である#2、マシーナリー極まりないドラミングに圧倒される#5、SUGIZOのヴァイオリンが上品に響くワルツナンバー#10がお気に入りです。逆に#11はどうにも劣化WISHといった印象が拭えない。
 一枚のアルバムとしてのまとまりはこれが随一だと思います(2010.5.28)







MOTHER 4th Album

01.LOVELESS
02.ROSIER
03.FACE TO FACE
04.CIVILIZE
05.GENESIS OF MIND 〜夢の彼方へ〜
06.AURORA
07.IN FUTURE
08.FAKE
09.TRUE BLUE
10.MOTHER


 明らかにこれまでとは違う風格が漂っています。今まで培ってきた物に、重厚さとスケール感が上積みされたことでグッと貫禄が出たというか。
 神秘的なギターの音色に引きずり込まれるオープニング#1、V-ROCKどころかJ-ROCKの金字塔といってもいい#2・9、重苦しいのに浮遊感のある#3、退廃的でシニカルなロックナンバー#4・6、感傷を叫ぶ大作バラード#5、雄大な母性に抱かれる#10など、眩い煌めきを放つ楽曲が勢揃い。
 星の数ほど言われてることでしょうが、こりゃもう傑作としか言いようない。中古が捨て値で大量に出回っているので、まだ聴いてない君はすぐにブッ○オフに走るのだ! うちのAmazon経由でもいいぜ!(爆)(2010.5.28)







STYLE 5th Album

01.WITH LOVE
02.G.
03.HURT
04.RA-SE-N
05.LUV U
06.FOREVER&EVER
07.1999
08.END OF SORROW
09.DESIRE
10.IN SILENCE
11.SELVES


 MOTHER超えを果たすべく悪戦苦闘の末に生み出されたアルバム。
 どこかアナログな感触の#1、『ROSIER』『TRUE BLUE』系統の攻撃力抜群なロックチューン#2・8・9、立体的な音配置が絶妙な#3・5、円を描きながら上昇していくような曲展開の#4、Xの長尺バラードを彼らなりにアレンジしたみたいな#6、短いながらも実験性ある世紀末ソング#7、彼らがずっと描いてきた幻想性・透明性の極地とも言える名曲#10、退廃的な静けさが終焉をもたらす#11、やっぱりどれもが素晴らしい。飽くなき向上心が伺えます。
 このアルバムに限った話じゃなく、彼らの歌詞にはあまり惹かれないんですけど(苦笑)、雰囲気物としては良いのでそこは気にならない。というか元々、あんまりリスナーの心と共振し合うタイプの歌詞ではないけど。
 確かにMOTHERに勝るとも劣らない完成度。色んな意味で突き詰めてしまった一枚(2010.5.28)







SHINE 6th Album

01.Time Has Come
02.STORM
03.NO PAIN
04.SHINE
05.I for You
06.Unlikelihood
07.ANOTHER
08.MILLENNIUM
09.BROKEN
10.VELVET
11.Love Me
12.BREATHE
13.UP TO YOU


 メンバー各々のソロ活動を経てリリースされたアルバム。さぁこっからが世間の皆様方が認識するところの河村隆一だ!(爆)
 #1のAメロにおける、STYLEまでのギンギンにおっ立てたソレとはまるで違う萎えたチ○ポみたいな発声の時点でプレイヤーを停止させたくなる人が続出するかも知れない。更にヴォーカルだけではなく、ギターも同様に音色が甘くなってます。というか全体的に物凄く普通のロックになってる。シンプルなことは決して悪いことではないですが、ちょっと物足りなさを感じるのも事実。
 良くなった所を挙げるなら、地に足がついたというか、メッセージ性が明確になったことでしょうか。反戦をテーマにした#3とか、言い回しはクサいけど主張は燃えな#9とか。
 歌謡色が強いですが河村隆一の粘着性が存分に発揮されたバラード#5、ANUBISとSTORMを足して割ったような#8が個人的にはお気に入りです(2010.5.28)







LUNACY 7th Album

01.Be Awake
02.Sweetest Coma Again feat. DJ KRUSH
03.gravity
04.KISS feat. DJ KRUSH
05.4:00 AM
06.VIRGIN MARY
07.white out
08.a Vision
09.FEEL
10.TONIGHT
11.Crazy About You


 最後のオリジナルアルバムとなった今作。
 ここまで来るとかつての世界観などほぼないに等しいですが、代わりに楽曲や演奏の質がより高いものに。特にベースがグイグイ引っ張る曲が多く、アッパーなのもダウナーなのも、ファストなのもスローなのも凄くグルーヴィでカッコいい。つまりどの曲もいいってことです(笑)RYUICHIの歌もそんな楽曲たちに非常にマッチしており、前作ほどのガッカリ感はなし。
 いい意味で開き直ったというか、色気の漂うダンディな大人になったというか。どちらにせよ、これだけのクオリティを提示されれば文句はないです(2010.5.28)







PERIOD 〜THE BEST SELECTION〜 Best Album

01.LOVE SONG
02.STORM
03.gravity
04.TONIGHT
05.END OF SORROW
06.ROSIER
07.TRUE BLUE
08.SHINE
09.I for You
10.LOVELESS
11.BELIEVE
12.Dejavu
13.PRECIOUS...
14.IN SILENCE
15.WISH


 終幕直前にリリースされたベストアルバム。
 #11〜13・15は今作のために再録されたものですが、他の曲同様リマスタリングだけで良かったような。歌も演奏も河村仕様で録られてるので、まろやかすぎてどうも。しかし#15は元々ポップな曲のため、アリといえばアリか。
 選曲には意味があり、曲名を和訳して曲順通りに読むと一つのメッセージが浮かんでくるそうで。あくまで噂ですが、洒落たアイデアである。しかもこのアルバム、20世紀最後のオリコン1位獲得作品なんですよね。鮮やかな狙いっぷり。
 代表曲は大体押さえられているので、軽くなぞる程度、彼らの音に触れるにはいいアルバムだと思います(2010.5.28)







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