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牧野由依



2nd Album マキノユイ。 2008年 ★★★★
3rd Album ホログラフィー 2011年 ★★★★









マキノユイ。 2nd Album

01.雨の日の噴水
02.マーマレード
03.三月物語
04.横顔
05.スピラーレ
06.ソルフェージュ
07.synchronicity
08.つきのしじま -ultimate mix-
09.遠くまで行こう
10.スケッチブックを持ったまま -弾き語り-
11.DESTINY
12.私について


 単純な歌唱力自体は高くないですが、柔らかく可愛らしい透明な声質は正に天性。そこにしっとり上品な生重視の音で彩った美しい楽曲が添えられ、その様は海原雄山言うところの至高のメニュー。
 また英才教育の賜物でピアノが弾けるという技能を有しているのも、他の声優シンガーとの差別化を図れる大きなアドバンテージ。
 出会いと別れの季節をちょっぴり切なく描写したポップな#3、清らかな水が滔々と注ぐようなバラード#5が特に良い。梶浦由記作曲の#7は浮いているし、彼女の声質にも合ってないかな。
 ポテンシャルは声優シンガーの中でも随一だと思うんですが、さて今後どうなるでしょうか(2010.5.10)







ホログラフィー 3rd Album

01.春待ち風
02.お願いジュンブライト
03.Merry-go-round 〜Album ver.〜
04.ふわふわ♪
05.Cluster
06.Precious
07.hologram
08.crepuscular rays
09.二度目のハツコイ
10.Brand-new Sky
11.碧の香り
12.未来の瞳を開くとき
13.その先へ


 3年以上の間隔+移籍を経ての久々のアルバムは、前作よりも幅を広げてきています。とはいえガツガツしたロックや電波トランスに走ることはなく、柔らかめなポップスを機軸にした仕上がり。
 相変わらず、一曲一曲が丁寧な仕上がり。歌と調和する上品で控えめな演奏が特に素晴らしい。
 彼女の歌もそれに恥じぬよう対応できていますが、ビッグバンドジャズ風の#3だけは引っかかった。もっと低音に深みを持たせた歌い方をした方が良かったと感じました。ただなぞってるだけ、というと少し語弊がありますが、ちょっと物足りない。
 その他は良いんじゃないでしょうか。まず耳を引かれた曲は#2。80年代の香りがプンプンする楽曲と彼女の歌が絶妙にマッチ。
 邦楽離れした匂いを感じる#7は幻想的な浮遊感が心地良い良作。彼女の声質を効果的に楽器として使えてます。#8も雰囲気がとても良い。彼女はやはり高音を抜くのが上手い。
 また本人が作詞を積極的に行っているのも今作の特徴。色んな意味でピュアな清純派、という言葉が良く似合う内容。生々しいうざったい重さというより、夢見る乙女的なわがままや恋心というか。そりゃせいぜいキスぐらいまでが限度だよなと(爆)
 本人の実際の性格は知りませんが、個人的に楽曲から伝わってくるイメージには合っているかなと。ウェディングソングを臆すことなく書いてくる所も好感。人気や、抱えるファン層によっては絶対の禁忌たりえますからねこういうの。タイアップに合わせただけかも知れませんが。
 3年以上の歳月は無駄ではなかったようで、確実に表現力に磨きがかかっていることを感じさせてくれます。サラダデイズ愛読者だった貴方にお勧め。嘘です。ぶりぶりしすぎていない、清純で可愛い系のポップスが好きなら。女性目線で作られてるけど男受けの方が良さそう(2011.8.15)







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