トップページ音楽感想
MASS OF THE FERMENTING DREGS



1st MiniAlbum MASS OF THE FERMENTING DREGS 2008年 ★★★★
2nd MiniAlbum ワールドイズユアーズ 2009年 ★★★★
1st Album ゼロコンマ、色とりどりの世界 2010年 ★★★★★









MASS OF THE FERMENTING DREGS 1st MiniAlbum

01.Delusionalism
02.ハイライト
03.Skabetty
04.エンドロール
05.IF A SURFER
06.ベアーズ


 通して衝動的な攻撃性に覆われているアルバム。そこに女性的な柔らかさを付け加えた感じ。中性的というより男装した女の子、的な雰囲気で、この繊細なバランス感覚がとても優れている。
 一聴しただけではどの曲も似たように感じられるかも知れませんが、何回も聴いてくるとちゃんとそれぞれのカラーが浮かび上がってくるから面白い。
 硬質な音塊を乗せて疾走する#1では純粋なカッコ良さが感じられ、ドラム音の洪水の中で煌く爽やかさが印象的な#2、アルバム中最もキャッチーで聴きやすい#3は女性的な要素を。そしてポストロック風味な長尺インスト#4、変化球のようにクセのある展開と、このバンド特有の直線的なヴォーカルとのコントラストが映える#5、めくるめく轟音がせめぎ合う超攻撃的インスト#6ではトリッキーな一面を披露。
 多角的な魅力を有する面白いバンドだと思います。蒼星石が好きな貴方にお勧め(爆)(2010.8.14)







ワールドイズユアーズ 2nd MiniAlbum

01.このスピードの先へ
02.青い、濃い、橙色の日
03.かくいうもの
04.She is inside, He is outside
05.なんなん
06.ワールドイズユアーズ


 ライブでは物凄い轟音らしいですが、CDで聴くと別に激しくなかった(笑)リバーブ効かせまくりの楽器群がとにかく特徴的。昨今、ガールズバンドというとついついドンセイレイジーと言い放ちたくなったりするもんですが(爆)彼女らは今売れているガールズバンド達とは一味違う! ジャケ絵の如く思わず鼻血を出してしまいそうな荒削りな攻撃性とキャッチーな躍動感を秘めているぞ!
 演奏のテンションの割にヴォーカルが普通なのが個人的に少々肩透かしでしたが、中々に面白いバンド。1stの方も聴いてみたいです。そっちはより攻撃的らしいので(2010.1.1)







ゼロコンマ、色とりどりの世界 1st Album

01.ゼロコンマ、色とりどりの世界
02.まで。 (情熱ミックス)
03.終わりのはじまり
04.RAT
05.ONEDAY
06.サイダーと君
07.ズレる
08.ひきずるビート
09.さんざめく


 聴き手のインスピレーションにある程度依存する部分はまだ残っているものの、カラフルさとセンチメンタリティが増して分かりやすくなった音。これは進化と捉えていいでしょう。
 瞬間瞬間を切り取ったような瑞々しさのある#1は、デジカメのCMにも使えそうなくらい爽やかだし、#2には女の子らしいキュートさすら感じられる。ギターリフが効果的に働いている#3・6、轟音で唸りを上げるインスト#4、スリリングに切り込む展開に息を呑む#7、スピーディさと鋭さを併せ持つ#8、そして眩しさの中に感傷を滲ませた#9と、鮮烈に焼きつくような1曲はないものの、どの楽曲も魅力的。
 凛として時雨、9mm、ナンバーガール辺りに少し近い匂いを感じるので、バンド名に少しピンと来たら是非。この、彼女達特有の一体となって直線的に伸びる音へ馴染めないと、かったるいだけですが(2010.8.13)







inserted by FC2 system