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マキシマム ザ ホルモン



1st MiniAlbum 2001年 ★★★★
2nd Album 耳噛じる 2002年 ★★★
2nd MiniAlbum 糞盤 2004年 ★★★★★
3rd Album ロッキンポ殺し 2005年 ★★★
4th Album ぶっ生き返す 2007年 ★★★★★








鳳 1st MiniAlbum

01.FORCE
02.マキシマム ザ ホルモンのテーマ 〜麺カタこってり〜
03.マキシマム ザ 21世紀
04.B×B×
05.移民の豚(仮)
06.W.H.U
07.マシンガン糞ブギ


 色々ごった混ぜにやってはいますが、現在と比べると音も声も薄いのでちょっと物足りない。HCらしいといえばらしい音だけど。どっちかと言うとミクスチャー・ラウドロックかな?
 歌詞は現在にも通じるおふざけぶりが、この時点から盛り込まれてます。また#1のように全英語詞の割と真面目な物があるのも、この時期ならではの特徴でしょうか。
 自分達のことを綴った歌詞が多いので、自分の中ではこれを彼らの自己紹介的な位置付けだと思ってます。でも人に勧めるなら他のアルバムにしますが。これには曲解説ないし(『耳噛じる』以降から)
 #5の曲名といい#7のギターといい、往年の名ハードロックバンドからのパロディみたいなのも何故かあるので、そっち系のファンにはある意味お勧め(2011.3.25)







耳噛じる 2nd Album

01.握れっっ!!
02.ジョニー鉄パイプ
03.アバラ・ボブ
04.ジョニー・ママミヤ・カリフォニア −ジョニー鉄パイプU−
05.三品 -SANPIN-
06.薄気味ビリー
07.NOBODYS
08.人間エンピ
09.パトカー燃やす
10.ポリスマンファック


 マイク・タイソンとは何の関係もありません。漫☆画太郎によるアートワークスが目を引くアルバム。10曲入りではありますが、1曲が非常にコンパクトなので実質ミニアルバムと大差ありません(トータルタイム約21分ちょっと)
 こんな人に描かせるだけあって、一発目から『ダメチンポ握れ』とお下劣な歌詞でぶっ飛ばしてます(笑)もちろんピー音や伏字などありません。
 こんな感じで終始、下品さとナンセンスさでとにかく押して押してゴリ押しまくるアルバムですね。歌や演奏の表現力も前作から進化していて、確かな説得力が出てます。曲展開が似通りがちなとこもあるけど。
 前述の#1、1分ちょっとの中にキチガイじみた猪突猛進とわずかな減速を織り交ぜた展開の#4、ブリブリ言うベースとサビの無駄なファンキーポップさが病み付きになる#8が特に良かった。2コーラス目Aメロの投げやり感も笑える。
 #7は同名バンドのカバーだそうですが、聴いたことがないので分かりません。なので上手く自分達の色でカバーできてるのか、元々原曲が良いのかは定かではありませんが、中々の佳曲。
 ちなみにボーナストラック扱いの#9・10はダイスケはんがドラムを叩いてますが、これはヤバい(笑)良くない意味で。お遊びだからいいんだけど(2011.3.28)







糞盤 2nd MiniAlbum

01.恋のスウィート糞メリケン
02.生理痛は神無月を凍らす気温。
03.ヘルシー・ボブ
04.セフィーロ・レディオ・カムバック−青春最下位−
05.Mrブギータンブリンマン
06.平成ストロベリーバイブ
07.暴力-BOURIKI-
08.祟り君-たたりくん-


 最初に聴いた時、いきなりメロウなメロでナヲ姉がタイトルを歌うのに爆笑してしまった。また直後、ブルータルなサウンドで突撃してくるのがらしいというか。笑いとカッコ良さが同居してます。
 #2もカッコいい。サビだけ美メロでその他の部分は暴れまくる、という手法は色んなバンドがやってますが、王道故に強力。メロディラインが和風なのも無駄に情緒的だ(笑)
 腹ペコハードコアナンバー#3、キュートさの皮を被った暴虐青春パンクといった趣の#4、終盤で何故かレゲエ調になる#5、Aメロが少し黒夢のcool girlを彷彿とさせるギターリフの#6、ゴリゴリのブルータルさに反して歌詞は反暴力を訴える#7、そして「あっさりした日本語ロック」という亮君の言通り、ラストは飲みの最後にラーメン食うかのように、ストレートな曲で締める。
 色んなジャンルを上手く混ぜてミクスチャり、適度なキャッチーさという調味料をぶっ掛けて仕上げてます。品数は少ないながら、甘いのから脂っこいのまで完璧に網羅した高カロリーな一枚(2011.3.29)







ロッキンポ殺し 3rd Album

01.ロッキンポ殺し
02.包丁ハサミカッターナイフドスキリ
03.ニトロBB戦争
04.falling jimmy
05.川北猿員
06.アナル・ウィスキー・ポンセ
07.ロック番狂わせ
08.ハイヤニ・スペイン
09.上原 〜FUTOSHI〜
10.霊霊霊霊霊霊霊霊魔魔魔魔魔魔魔魔
11.ROLLING1000tOON
12.ロックンロール・チェンソー
13.恋のきなこ私にください


 もう握るだけじゃ足りないようです。ちょん切るくらいしなきゃダメなようです。
 ご覧の通り曲名は多分これまでで一番物騒ですが、音的には今までよりもポップに傾きがちになっている印象。全然売れ線狙いとかじゃなくて、ポップさとコアな部分のいいとこ取りをしようとしてる、って感じだけど。
 #5でピー音が入ってるのも別に遠慮した訳じゃないよね? そこまでヤバいことは言ってなさそうだし。曲名は変えてる、ってのは知ってますが。
 全体的には、ポップさを意識しすぎるあまりまた曲展開のテンプレート化が始まってしまってる、といった感が。純正のハードコアじゃないから、もうちょっと器用に立ち回れるんじゃないかなと。それだけの実力はあるはずだし。#1・2・8辺りは文句なしの良さなんですけどね。
 最後のボーナストラックはベースの上ちゃんがピアノを奏で、ナヲ姉が適当な英語を歌うバラード。無駄に綺麗なのがムカつく(笑)
 ポップな分、一番入りやすいアルバムはこれ、ということになりますね(2011.4.1)







ぶっ生き返す 4th Album

01.ぶっ生き返す!!
02.絶望ビリー
03.糞ブレイキン脳ブレイキン・リリィー
04.ルイジアナ・ボブ
05.ポリスマンベンツ
06.ブラック¥パワーGメンスパイ
07.アカギ
08.恐喝 〜kyokatsu〜
09.ビキニ・スポーツ・ポンチン
10.What's up,people?!
11.チューチュー ラブリー ムニムニ ムラムラ プリンプリン ボロン ヌルル レロレロ
12.シミ
13.恋のメガラバ


 1曲辺りの作り込み具合・情報量が格段に濃くなってます。それに伴ってポップさとコアな部分の融合度も上昇。ネガティブが一周してポジティブに転じたタイトルチューン#1は正にその象徴。#8・12はまだ半端というか、不自然さを感じられますが。
 全然萌えないけど(爆)ハートフルなアンドロイド物の#3、(あくまでこのアルバム内で)ポップサイドの#11、オレンジレンジか何かかってくらいポップなサビと、ゴリゴリした間奏との二面性が激しい(PVでもそんな感じ)#13辺りでも確かなレベルアップを実感させてくれますね。
 ラストで大暴走する#5、レッチリ色の強い#6、Aメロのスリリングなアンサンブルが魅力の麻雀ソング#7、重低音が唸りながらもハネモノの要素も取り入れた#9、焦燥と怒りが入り混じるslipknotが如き重戦車ナンバー#10といった攻撃担当の曲も超強力。
 そして両者の集大成とも言うべき曲が、正に『デスノート』の世界そのものな#2。曲展開、メロ付け、アンサンブルその他諸々、完璧と言ってもいいくらいの出来。
 舵取りを誤ったコミックバンドギリギリのラインをカッコ良く、そしてお下品に渡ってのける曲芸的な一枚。名盤(2011.4.2)







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