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My Chemical Romance


1st Album I Brought You My Bullets, You Brought Me Your Love 2002年 ★★★
2nd Album Three Cheers For Sweet Revenge 2004年 ★★★
3rd Album The Black Parade 2006年 ★★★★★
4th Album Danger Days: the True Lives of the Fabulous Killjoys 2010年 ★★








I Brought You My Bullets, You Brought Me Your Love 1st Album

01.Honey, This Mirror Isn't Big Enough For the Two Of Us
02.Vampires Will Never Hurt You
03.Drowning Lessons
04.Our Lady of Sorrows
05.Headfirst for Halos
06.Skylines and Turnstiles
07.Early Sunsets Over Monroeville
08.This Is the Best Day Ever
09.Cubicles
10.Demolition Lovers


 お世辞にも上手いとは言えない歌を感情的にブチ撒けるスタイルは、正にヤケクソ気味なスクリーモ。演奏も、良くも悪くも荒くてスカスカ。下手とは思わないけどね。
 メロはこの頃からキャッチーで聴きやすいです。それに反して曲展開が結構変則的なのが面白い。弾いてるフレーズも、場面毎に切り分けるとそんなに凝ってはいないのに。
 彼らお得意の吸血鬼物の歌詞なども、既にこの時期から登場してます。
 2パートのヴォーカルをゴチャゴチャと重ねた#2、メタル風に疾走し、ラストのスクリームがカッコいい#4、あと#8辺りがいいですね。#5もいいけど、冗長なイントロが不要だと思う。あとバラード系が退屈かな。
 音に一定以上の厚みがないと許せない人には不向き。個人的には結構楽しめました。きっちりエモってたし(2010.12.30)







Three Cheers For Sweet Revenge 2nd Album

01.Helena
02.Give 'Em Hell, Kid
03.To The End
04.You Know What They Do To Guys Like Us In Prison
05.I'm Not Okay (I Promise)
06.The Ghost Of You
07.The Jetset Life Is Gonna Kill You
08.Interlude
09.Thank You For The Venom
10.Hang 'Em High
11.It's Not A Fashion Statement, It's A Deathwish
12.Cemetery Drive
13.I Never Told You What I Do For A Living


 前作ほどVo.が激情を乗せなくなったのが個人的にちょっと物足りないですが、クオリティが前作から飛躍的に向上。より洗練されたエモを聴かせてくれます。前作では二本ある意味をあまり感じなかったギターも、きちんとリード・リズムの役割を分担してこなしている。スロー系の曲を捨て、ほぼ疾走に特化しているのは好判断。
 #10がベストトラックかな。イントロの荒涼とした空気に引き込まれました。「She won't stop me put it down」がどことなく「中国産で震えた」に聴こえるのも面白い(笑)
 人気の高い、Vo.のジェラルドが亡き祖母を思って作った#1も哀愁メロと歌詞が心を震わせてくれる。他には#4辺りがいい。この曲はヴォーカルがアグレッシヴ。
 真性のスクリーモやハードコア好きからはセルアウトにしか聴こえなさそうですが、こだわりがなければ普通に楽しめる一枚(2010.12.31)







The Black Parade 3rd Album

01.The End.
02.Dead!
03.This Is How I Disappear
04.The Sharpest Lives
05.Welcome To The Black Parade
06.I Don't Love You
07.House Of Wolves
08.Cancer
09.Mama
10.Sleep
11.Teenagers
12.Disenchanted
13.Famous Last Words


 ピアノやストリングスを取り入れ、従来のエモはそのままに、シアトリカルな作風へとシフトチェンジを果たした3枚目。上手い具合に融合できたのは本人達の実力もさることながら、プロデューサーのロブ・カヴァロの手腕ですかね。
 死を通じて生への渇望を意識するというのが大まかなコンセプトで、テーマとしては斬新ではないですが、表現方法が秀逸。
 まず音できちんと表現できている所。メランコリックな中にも力強いポジティヴさが感じられる音像で的確に描写。ピンクフロイドやクイーンからインスピレーションを受けたということで、所々でプログレチックなギターフレーズやドラマティックな曲展開、コーラスワークが出てくるのも特徴。
 そして、悲恋や戦死した兵士、自身の後悔などを総称したブラックパレードというセンス。哀愁メロのセンスも、この手の音が好きなら失禁物なほど洗練された美しさでたまらん。
 隙がないと言っても過言ではないコンセプトアルバムです。全曲がクライマックスな勢い。リリース当時は海外で解釈を巡って色々と騒がれたり、あらぬ誤解を受けたりもしましたが、日本には関係ねぇ!(爆)このクサさの極地、一度耳にしてみては(2011.1.1)







Danger Days: the True Lives of the Fabulous Killjoys 4th Album

01.Look Alive, Sunshine
02.Na Na Na (Na Na Na Na Na Na Na Na Na)
03.Bulletproof Heart
04.SING
05.Planetary (GO!)
06.The Only Hope for Me Is You
07.Jet-Star and the Kobra Kid/Traffic Report
08.Party Poison
09.Save Yourself, I'll Hold Them Back
10.S/C/A/R/E/C/R/O/W
11.Summertime
12.DESTROYA
13.The Kids from Yesterday
14.Goodnite, Dr. Death
15.Vampire Money


 アメリカ・ニュージャージー発のエモバンドによる4thアルバム。
 前作は全て泡沫の夢だったのか? と思っちゃうくらいダークな面影はなく、完全にポップな音に振り切れました。これ日本の音楽市場への売り込み狙った? メロがJ-POPに近接してる気がするし、いかにもな電子音をふんだんに取り入れてるし、#8ではいきなり日本語のMCが入ってくるし。パーティーしようぜってか? 確かにVo.は日本好きらしいけど。
 #5みたいに若干ダンスミュージック狙いの楽曲も見受けられるけど、カッチリ弾くタイプじゃないからこういう系統はあまり合わないと思う。
 「外人かぶれが優秀なら〜」と黒夢の曲でありましたが、これは「日本かぶれが優秀」な作品。元々ポップな所が多分にあったし、売れ線としてはよく出来てますが、前作とは別の意味で賛否あるであろう一枚。自分はあまり楽しめなかったな。ロックな部分が薄れすぎちゃってて(2010.12.14)







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