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中島愛
I love you 1st Album
01.Shining on
02.Raspberry Kiss
03.ゆびさきの雨
04.Sunshine Girl
05.空色ラブレター
06.CALL ME
07.ジェリーフィッシュの告白
08.Be MYSELF
09.white heart rhythm
10.天使になりたい
11.わたしにできること
12.ノスタルジア
キラキラはしてますがブリブリやドロドロはあまりしてない、屈託のないアイドルポップスでデコレーションされたアルバム。楽曲の質も片手間に作ったような駄作はなく、中々良いです。
肝心の本人の歌ですが、アイドルとして捉えれば妥当なライン。しかし歌手として捉えると少し物足りない。技術的な向上が今後一番の課題ですかね。可愛らしさに少しだけ鼻にかかったハスキーさを加えた、独特の声質という武器を有しているので、そこが伸びればもっと強くなる。
特に良いのは歌謡色の強いしっとりナンバー#3。なんとあのアイドル歌謡の名手・山川恵津子が作った曲で、語尾の声の抜き方が絶妙でしっかり歌いこなしている。あとはアルバム中でも異色な、カッコ良さを打ち出したデジタルロック#10もいい。てか全体的に難しい曲の方が上手く歌えてるような気がするんですが。あんたはクライファートですか。
マクロスの呪縛に囚われてるでもなく、全く血肉になってない訳でもなく、丁度いい具合にステップアップできてるんじゃないでしょうか。次回作にも期待（2010.7.30）
Be With You 2nd Album
01.Wake Up!
02.TRY UNITE! -extended version-
03.メロディ
04.恋
05.FLY
06.夏鳥
07.宇宙的DON-DOKO-DON
08.Hello!
09.つながるまで
10.好キッス!
11.神様のいたずら
12.金色〜君を好きになってよかった
一昔前の正統派アイドル路線で固めています。80年〜90年代のアイドルポップスや、しっとりバラードを踏襲したような曲がズラリ。１曲目から時代を感じるというか。と思ったら作詞作曲がダンス☆マンだった。前作と大きくは変わってないんじゃないでしょうか。詞曲ともに歌い手の演出・舞台装置に正しく徹しています。無難だけど丁寧。
変わってないといえば、歌唱力はあまり伸びていない印象。今はまだいいにしても、その内「まあアイドルだから……」は苦しくなってくるのでは。彼女は歌と声優、どちらに比重を置いてるのか少し分かり辛いし。
曲調を踏まえて考えると、今は細かいこと気にしないで適当に聴き流して楽しめばいいのかも知れない（ぞんざいに扱うという意味ではなく、BGM的な意味で）でもそれじゃ問題を先送りしてるだけかも知れませんが、一リスナーがそこまで心配することもないか。声質でアドバンテージを取れてるのは大きいと、つくづく思いました。
何だかんだ言いつつも、安定しているので期待外れということはありませんでした。前作が気に入った方、輪廻のラグランジェ・たまゆら・セイクリッドセブンのタイアップがいいと思った方は聴いても損はないと思います。
次回作のタイトルを今から予測すると『God Bless You』『I Need You』辺りが来そう（2012.7.12）
