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中島卓偉


1st Album 傘をささない君のために 2006年 ★★★
2nd Album 僕は君のオモチャ 2007年 ★★★








傘をささない君のために 1st Album

01.誰かの声
02.雪に願いを
03.月さえ眠る夜に
04.メッセージ
05.BLACK HOLE
06.雨が降る
07.傘をささない君のために
08.イミテイション・ボーイ
09.僕に絶えず呼びかける
10.「ヒキガネ」
11.愛しい人よ
12.'Cause I MISS YOU
13.ビルボードで鳴くカナリア(GOTA Re-mix)


 V系バンドの活動経験を経てのソロ歌手転身、という部分では西川貴教と似たような境遇のソロシンガー、中島卓偉。昔、TAKUI名義でやってましたが、本名名義ではこれが1stアルバムです。
 トラックは明らかに歌を引き立たせることへ徹しており、ミディアム〜スローテンポで、ちょっとしたバンド音やアコースティック楽器で装飾しているものばかり。なんか個人的にはシャ乱Qとかを思い出しました。ちなみに歌詞は夢を追いかけて上京した若者が書きそうな感じ。
 トラックを退屈にしてまで担ぎ上げてもらった肝心の歌ですが、確かに悪くありません。声質は違いますが、歌い方のベクトルは西川貴教に似たパワー系。力が入ってくると一層それっぽい。でも高音部になるとEXILEみたいにすぐファルセットにしたがる傾向があるから、そういう部分では似てないですね。そして少々ナルシスティックな歌い方が元V系畑を匂わせる。
 歌もトラックもしっかりしてるアーティストを聴けばいいと思うので、個人的には別にずっと聴いていたいとは思わないかな。それに90年代シンガーでも代用が効くでしょうし。中西圭三とか(2013.8.30)






僕は君のオモチャ 2nd Album

01.恋の一方通行
02.そのままで
03.It's up to you(きみしだい)
04.ABSTRACT(完全な相関性)
05.僕らのヒーロー
06.僕は君のオモチャ
07.テレビジョン


 バックが生音のバンドサウンド主体になっていますが、相変わらずデジャヴ全開。誰かのパクリというより、ベッタベタなことを臆面もなくやった結果ですねこれは。ビートルズが大好きな割に、彼らの先進的な部分にはあまり影響を受けなかったんでしょうか。
 別に批判したい訳ではありません。前作の感想でも書きましたが、曲よりも歌を聴いて欲しいんでしょうし、確かに彼の歌声にはこういうシンプルでストレートなバンドサウンドの方が合っていると思います。基本縦ノリでパワーが要求されるようなヤツの方が。資質に合った曲を歌っているという意味では前作よりも好きな作品(2013.8.31)






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