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西野カナ



2nd Album to LOVE 2010年








to LOVE 2nd Album

01.*Prologue* 〜What a nice〜
02.Best Friend
03.Summer Girl feat.MINMI
04.Hey Boy
05.もっと…
06.love & smile
07.このままで
08.MAYBE
09.WRONG
10.Come On Yes Yes Oh Yeah!!
11.Dear…
12.会いたくて 会いたくて
13.You are the one
14.*Epilogue* 〜to LOVE〜


 この周辺のアーティストに縁のない自分が何故これを手に取ったか。それはリクエストがあったからです。まあ、全く興味が無かった訳でもないんですが。
 期待も予想も裏切らない中身でしたね。店員がタメ口利いてくるようなアパレルショップのBGMみたいな音楽(爆)
 歌はカラオケに陰毛が生えたレベル。ブレス処理が雑で、ピッチも不安定になりがち。きっと恋する思いが募るあまり、不安定になってしまう心情を表現しているんでしょう(爆)
 それにあまり上手すぎると本来のターゲット層との親近感が薄れたり、真似してもらい辛くなるので、ある意味正しいあり方。裏声を多用するのも、カラオケで歌う女の子たちへの配慮なんでしょう。
 ちなみに声質は割と可愛らしい、というか声の可愛いギャルみたいな感じ。ここら辺まで徹底してると純粋に凄いと思う。
 あからさまな打ち込みのチープさといい、まるで響いてこない低音といい、トラックもかなりぞんざい。製作側が「どうせお前ら歌しか聴いてねぇんだろ」と見切っているかのような手抜きっぷり。恐らく尻軽さを暗に示しているんでしょう。
 歌詞はもう、パブリックイメージ通りでした。サルトルが聴いたら、吐きたくて吐きたくて震えそうな内容で、一途ぶっためんどくさい女の典型。でも同姓の友達には甘め。
 確かにレトリックの欠片もありませんが、こんなもんでしょう。逆にこのテーマでアリプロや椎名林檎みたいな文体だったらおかしい。いや逆にそれもアリか。「嗚呼 今宵会いたくて震える我が身なのです」みたいな。
 しかし、せっかくならもっとイカれてヤンデレになった方が面白いと思うんですけどね。友達も彼氏を取ろうとするライバルだと勝手に思い込んで刺すような感じの。
 ターゲット層に売り込むことためだけを考え、徹底的に練り込んだ作品ですね。範囲外の人間が聴いても得るような物はないし、突っ込めば突っ込むほど「なにマジキモイんですけど〜」みたいな反撃が返ってくるアルバム。ところで何でアルバム名の最後に『る』が入ってねぇんだ!(2010.12.17)







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