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PIZZICATO ONE


Album 11のとても悲しい歌 2011年 ★★★★★





11のとても悲しい歌 Album

01. to learn to sleep alone (KONISHI YASUHARU)
02. ONE (HARRY NILSSON) feat. ROSEY
03. IMAGINE (JOHN LENNON) feat. MARLENA SHAW
04. A LITTLE BIT OF SOAP (BERT RUSSELL) feat. NICOLE WILLIS
05. I WANNA BE LOVED BY YOU (BART KALMAR - HERBERT SHOTHART - HARRY RUBY) feat. WOUTER HAMEL
06. BANG BANG (SONNY BONO) feat. MAIA HIRASAWA
07. A DAY IN THE LIFE OF A FOOL (CARL SIGMAN - ANTONIO MARIA - LUIZ BONFA) feat. GWYNETH HERBERT
08. IF YOU WENT AWAY (RAY GILBERT - PAULO SERGIO VALLE - MARCOS VALLE) feat. MARCOS VALLE
09. MAYBE TOMORROW (ALAN & MARILYN BERGMAN - JERRY GOLDSMITH - QUINCY JONES) feat. CHRISTOPHER SMITH
10. SUICIDE IS PAINLESS (MIKE ALTMAN - JOHNNY MANDEL) feat. ROGER NICHOLS & THE SMALL CIRCLE OF FRIENDS
11. IF WE LIVED THE TOP OF A MOUNTAIN (LES REED - BARRY MASON) feat. ERIC MATTHEWS
12. A LONG HARD CLIMB (RON DAVIES) feat. ROY PHILLIPS


 Pizzicato Fiveの司令塔・小西康陽がソロで手掛けた作品。全曲洋楽のカバー集です。
 ぶっちゃけた話、自分の手に負える作品ではなかったんですよね。元ネタはイマジンぐらいしか知らないし、歌手も全然分からなかったし。10代の若僧がバーバリーやヒューゴボスを着ようとするもんです。なので出来る範囲での感想となりますことをご了承下さい。
 まず大まかな音は、ジャズ色の強いポップスといった感じ。「小西さんってこんな音楽もやれるんだー」ってのが真っ先に来ました。ジャズを選んだのは、このジャンル特有のムーディーさが『悲しい』という感情と結びつけやすかったってことでしょうか。
 ファイヴよりも敷居は遥かに高いです。ファイヴが好きだった人が聴いても、弾かれてしまう可能性の方が高いかと。ポップス中心に好きって人にもあまり向かない。能動的にジャズが好きなリスナー向けですね。
 キャッチーさはどうしても見出せない……ということはなかったんですけど、グルーヴは感じなかったです。ジャズはグルーヴ出すのに適したジャンルの一つだというのに。同様にテクに走った感もなく、本当に悲しさだけを押し出してきてます。
 はっきり言っちゃうと、こんなのJ-POP扱いで出すなっちゅう話ですよ。だってこんなの出したら、大抵の作品は歯が立たなくなると思います。あの鬱屈した玄人志向なミュージックマガジンでも、歌謡曲/J-POP部門で2011年のトップに推すぐらいですからね。
 一度くらい、聴いて雰囲気を味わってみるのもいいかと思います。思わぬ新規開拓の入り口になるかもしれませんし(2013.1.27)






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