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Radiohead


1st Album Pablo Honey 1993年 ★★★★
2nd Album The Bends 1995年 ★★★★★
3rd Album OK Computer 1997年 ★★★★★
4th Album Kid A 2000年 ★★★★★
5th Album Amnesiac 2001年 ★★★★★
6th Album Hail to the Thief 2003年 ★★★★★








Pablo Honey 1st Album

01.You
02.Creep
03.How Do You?
04.Stop Whispering
05.Thinking About You
06.Anyone Can Play Guitar
07.Ripcord
08.Vegetable
09.Prove Yourself
10.I Can't
11.Lurgee
12.Blow Out


 アルバム『Pablo Honey』の感想を書こうとして、いきなりその後の数日間、初期はバンドサウンド中心だったんだという意外性に驚いた状態がずっと続いて、iPod内のディスクが高速でぐるぐる回り続けて、ずっと曲を聴くか、ずっと歌詞の意味を調べるかしかできなくなった。
 結局、自分と誰かを笑わせることにしかならないドラッグとコピペ改変に逃避して、どこまでもネタなやつに徹することで、どうにか凌いだ。50時間以上かけて、僕が思いついたのは一つだけ。「ドラッグ→Ctrl+C→Ctrl+V」。そして、気が付けば、後日発表する全ての感想が同じような状態に陥っていた。どういうことだ?でも、タナソーは、こんな様式美にずっとひとりで耐え続けてきたのだ。なのに、俺は何をしていたんだろう?

『Kid A』以降、すっかりバンドサウンドを置き去りにしたかのような他ジャンルクロスオーバー型ポストロックへと移行したRadioheadですが、この頃は普通にバンドサウンド中心の楽曲です。#3なんて普通にパンクですし。
 それでも変拍子噛ませたりノイズ入れたりと、変態性をしっかり聴かせてきてますが。なので発展途上だとは思いましたが、荒削りだとは感じませんでした。おまけにダイナミズムを意識した演奏もこなしてるし。
 ちなみに代表曲であり、絶大な支持を集める#2ですが、確かに名曲です。美しさと繊細さと破壊的なノイズとが織り成すハーモニー。しかしメタリカのCreeping Deathの方が好きかも知れません(2013.1.19)






The Bends 2nd Album

01.Planet Telex
02.The Bends
03.High & Dry
04.Fake Plastic Trees
05.Bones
06.(Nice Dream)
07.Just
08.My Iron Lung
09.Bullet Proof ... I Wish I Was
10.Black Star
11.Sulk
12.Street Spirit (Fade Out)


 アルバム『The Bends』の感想を書こうとして、いきなりその後の数日間、Pablo Honeyとの違いを探し出す状態がずっと続いて、すべてのトラックが等速でぐるぐる回り続けて、ずっと『ながら』聴きしてるか、ずっとサブカル気取りをするしかできなくなった。
 結局、自分の心をいっぱいにすることにしかならないメロディとギターサウンドに陶酔して、どこまでもウットリマンに徹することで、どうにか凌いだ。50時間以上かけて、僕が思いついたのは一つだけ。「美しく雄大な音楽」。そして、気が付けば、忘れかけていた便意 が急に再発する状態に陥っていた。どういうことだ?でも、トイレを探す人々は、こんな苦しみにずっとひとりで耐え続けてきたのだ。なのに、俺は何をしていたんだろう?

 これ以降、世界中の皆様が知ることとなる根暗な音楽性が受け付けなかった人でも、この辺りまでなら普通に美メロ系ロックとして聴けるのではないでしょうか。
 個人的には雄大かつ繊細な美しさを描き出すバラード#4が特に好みかな。何か聴いていてホッとするんですよ。秋葉原にある有料トイレの中のように。
 水洗トイレの水をミネラルウォーターにしたような、清流がごときアコギが気持ちいい#6も幻想的でいいですね。
 上野駅13番トイレのような緊張感が欲しい方は、次回作以降をどうぞ(2013.1.20)






OK Computer 3rd Album

01.Airbag
02.Paranoid Android
03.Subterranean Homesick Alien
04.Exit Music (For A Film)
05.Let Down
06.Karma Police
07.Fitter Happier
08.Electioneering
09.Climbing Up The Walls
10.No Surprises
11.Lucky
12.The Tourist


 アルバム『OK Computer』の感想を書こうとして、いきなりその後の2日間、プログレを聴いた時のような状態がずっと続いて、繊細なメロディと演奏がミドルテンポでぐるぐる回り続けて、ずっと楽曲に翻弄されるか、ずっと勘ピューター状態になるかしかできなくなった。
 結局、自分も誰かも笑わせられるか微妙なことにしかならないダジャレと感想に逃避して、どこまでもガッツ石松の劣化版に徹することで、どうにか凌いだ。50時間以上かけて、僕が書けたのは一言だけ。「OK牧場とは特に関係がない」。そして、気が付けば、安愚楽牧場とも関係ないというような状態に陥っていた。どういうことだ?でも、オーナーは、こんな苦しみにずっとみんなで耐え続けてきたのだ。なのに、俺は何をしていたんだろう?

 さぁこっから段々とエレクトロニカ色も強くなり、陰気になってきます。まるで機械の部位が増えるごとに人の心を失っていくサイボーグのように。
 でもメロディの繊細さは一層増しているという。おまけに音の構築具合もやたら神経質。まあ名盤ですよねそりゃ。皮肉大好きな人は歌詞も併せて聴くと、より鬱屈した気分になれますよ。個人的には「さすがイギリス人」と言いたくなりました。
 リアム・ギャラガーと似た精神性でなければ、聴いてみることをオススメします(2013.2.14)






Kid A 4th Album

01.Everything In Its Right Place
02.Kid A
03.The National Anthem
04.How To Disappear Completely
05.Treefingers
06.Optimistic
07.In Limbo
08.Idioteque
09.Morning Bell
10.Motion Picture Soundtrack


 アルバム『Kid A』の感想を書こうとして、いきなりその後の2日間、スリーパーホールドで落ち始める時のような状態がずっと続いて、腕に包帯が高速でぐるぐる巻かれ続けて、「っぐわ!……くそ!……また暴れだしやがった……」とか言いながら息を荒げるか、「うっ……こんな時にまで……しつこい奴等だ」と言って教室飛び出すしかできなくなった。
 結局、ヤンキーグループに絡まれることにしかならない邪気眼と中二病に逃避して、どこまでも痛々しいやつに徹することで、どうにか休み時間を凌いだ。50時間以上かけて、僕が思いついたのは一つだけ。「っふ……邪気眼(自分で作った設定で俺の持ってる第三の目)を持たぬ者にはわからんだろう……」。そして、気が付けば、柔道の試合がノーコンテストで終了するような状態に陥っていた。どういうことだ?でも、当時のサブカル気取りは、こんな苦しみにずっとひとりで耐え続けてきたのだ。なのに、俺は何をしていたんだろう?

 別に何もしていませんでした。
 そんな訳で『病みたがり症候群』な人々にとっては最高の病原菌・Kid Aだッ! ギターロックの面影は薄れ、様々なジャンルとクロスオーバーしたポストロックへと変貌を遂げました。
 確かに素晴らしい作品なんですけどね、聴いていて疲れる。これでアルバムの最初か最後に「が……あ……離れろ……死にたくなかったら早く俺から離れろ!」なんてメッセージが入っていれば最高だったんですけどね(2013.2.15)






Amnesiac 5th Album

01.Packt like sardines in a crushd tin box
02.Pyramid song
03.Pulk/pull revolving doors
04.You and whose army?
05.I might be wrong
06.Knives out
07.Amnesiac/Morning bell
08.Dollars & cents
09.Hunting bears
10.Like spinning plates
11.Life in a glass house


 アルバム『Amnesiac』の感想を書こうとして、いきなりその後の2日間、あだち充作品を見始めた時のような状態がずっと続いて、すべてのヒロインが高速でぐるぐる回り続けて、ずっとタッチを見るか、ずっとH2を見るかしかできなくなった。
 結局、腐女子と懐古ファンを喜ばせることにしかならないおお振りとドカベンに逃避して、どこまでも野球漫画読者に徹することで、どうにか凌いだ。50時間以上かけて、僕が書けたのは二言だけ。「やはりKid Aっぽい」「似てるってことが書きたかっただけなのに別に野球関係なくね?」。そして、気が付けば、もう半ば感想の体をなしていない状態に陥っていた。どういうことだ?でも、あだち漫画ファンは、こんな苦しみにずっとみんなで耐え続けてきたのだ。なのに、俺は何をしていたんだろう、ほらチェッチェッ。

 OASISのノエル・ギャラガーは「間違っていれば正してくれよ。彼らは『Kid A』からずっと同じレコードを作ってねえか?」と爆弾発言をかましたことがありますが、まあそう思われても仕方ないよなと。
 一応この作品に関して気付いた違いを挙げておくと、こちらの方がバンド音が多めだということと、ジャズ要素が濃い目、また前作を『鬱』としたらこちらは『壊れそうな美しさ』と評せるぐらいでしょうか。聴きやすいのはこちらでしょうね。
 これだけアイデアがポンポン出てきて、しかもそれを精微極まりないレベルで芸術音楽として具現化してしまう辺り、やはりとてつもない才能の持ち主なんだなと、つくづく思います。普通の人間がやったらただのノイズで終了じゃないですか。マリオペイントの作曲モードで適当に作ってたら、グチャグチャした音が誕生してしまうが如く。
 Kid Aに負けず劣らずの名盤です。Kid Bと呼びたいところですが、何かそう呼ぶと揶揄する意図になってしまうそうなのでやめときます(2013.2.16)






Hail to the Thief 6th Album

01.2 + 2 = 5
02.Sit down. Stand up.
03.Sail to the Moon.
04.Backdrifts.
05.Go to Sleep.
06.Where I End and You Begin.
07.We suck Young Blood.
08.The Gloaming.
09.There there.
10.I will.
11.A Punchup at a Wedding.
12.Myxomatosis.
13.Scatterbrain.
14.A Wolf at the Door.


アルバム『Hail to the Thief』の感想を書こうとして、いきなりその後の2日間、ランプの魔神に出会った時のような状態がずっと続いて、すべての願望が高速でぐるぐる回り続けて、金銀財宝を出すか、妹を生き返らせるかしかできなくなった。
 結局、自分を傷つけることにしかならない土人形から逃避して、竹筒の穴に立ちションするどこまでも嫌なやつに徹することで、どうにか凌いだ。50時間以上かけて、僕が書けたのは一言だけ。「HELL 2 U!!」。そして、気が付けば、これを書いてる自分ですらポルナレフ状態に陥っていた。どういうことだ?でも、ハタ・ヨークは、こんな苦しみにずっとひとりで耐え続けてきたのだ。なのに、俺は何をしていたんだろう?

 あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!
「おれは 『Hail to the Thief』の感想を書いていたと思ったら いつのまにか別物になっていた」
 な… 何を言っているのか わからねーと思うが 
 おれも 何を書いたのか わからなくなった…
 頭がどうにかなりそうだった… 迷走だとかコピペパロだとか
 そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ
 もっと恐ろしいものの片鱗を 味わったぜ…

 バンドサウンドがあまりほったらかしになってない点は良いんですけど、代わりにアルバム全体で聴いた時の統一感が少し薄れてるんですよね。我ながらなんて贅沢な注文出してるんだって思うんですけど、世界的なロックバンドだから仕方ないですよね(2013.2.17)






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