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ルルティア


1st Album R゜ 2002年 ★★★
2nd Album Water Forest 2003年 ★★★
3rd Album プロミスト・ランド 2004年 ★★★★
4th Album ミーム 2005年 ★★★
5th Album Chorion 2006年 ★★★








R゜ 1st Album

01.エレメンツ
02.知恵の実
03.愛し子よ
04.ロスト・バタフライ
05.赤いろうそく
06.雨の果て
07.僕の宇宙 君の海
08.僕らの箱庭
09.銀の炎
10.ハートダンス


 日本の女性シンガーソングライター・ルルティア。一言で言えば、ウィスパーボイスで同人音楽みたいな楽曲を歌う人です。
 なので自ずと勧められる層は限定されてきます。天野月子片霧烈火霜月はるか辺りが好きな人にオススメだと。あとCocco鬼束ちひろが好きな層ともある程度被ると思います。
 シンガーソングライターと言うには、1曲目から早速音程の切り替えが怪しくて不安になるのですが、魅力自体はあるんですよね。なんか森の奥の湖で竪琴弾いてる妖精詩人みたいな説得力。喜怒哀楽が激しい歌い方ではなく、抑揚をつけた語りみたいな歌とでも言いますか。
 ソングライティング能力は水準以上かと。バンドサウンド+αの音を打ち込みで作曲・編曲していると思われますが、上手く使えていると思います。強いて言うなら音質をもっと良くして欲しかったですね。
 歌詞の傾向は、悲劇的でファンタジック時々現実的な内容。自然のエレメンツに人や感情を重ねたがることが多いです。中々いいんじゃないでしょうか。惚れる人は凄く入れ込むタイプかと。
 #3は歌詞がCoccoみたいなヤンデレ監禁系ですが、単なる『もどき』とは違っています。母親目線で、対象を『愛し子』と子ども扱いしているのが新しい。
 #4も「生まれた意味はきっと死にゆく時気付ける」と深い。死にゆく時というのは死にかかっている瞬間だけでなく『死を意識した瞬間』からでもあると考えると。あ、でも「だけどそれじゃ遅すぎて〜」と続くから、前者だけの意味なんでしょうか(2013.8.11)






Water Forest 2nd Album

01.パヴァーヌ
02.朱雀の空
03.オール
04.星のたましい
05.サンクチュアリ
06.ゆるぎない美しいもの
07.幻惑の風
08.シャイン
09.満ちる森
10.思季


 1曲目から作り込まれた世界観を提示していますが、大まかには前作とあまり変わらない内容。トラッドな曲もあるんですが、どうも染まり切れていない感が。この辺は優劣の差というより、カレーライスとインドカレーの違いのようなもので、好みの問題なのですが。
 せめて歌唱力ぐらいはちょっと伸びていても良さそうなものですが、やっぱり所々真夏の北関東のように不安定になりがち。
 個人的には#3が一番好きです。たおやかなメロディラインがそっと心に波紋を立ててくれるのです。
 興味があるならば試聴してみて、1stかこちらか、お好きな方を直感で選んでみるといいでしょう。もちろん両方聴いてみてもいいんですけどね(2013.8.12)






プロミスト・ランド 3rd Album

01.ハレルヤ
02.neo
03.アラベスク
04.シンシア
05.トロイメライ
06.ジゼル
07.流れ星
08.メリー
09.GOLA
10.月千一夜
11.maururu roa


 編曲力が上がったのか、曲に奥行きがグッと出るようになっていますね。
 もちろんこれは良い事なのですが、あえて今更イチャモンつけるなら、あまりバンドサウンド入れることにこだわらなくてもよかったのではないかなと。バンドメンバー抱えてる訳ではないんだし、せっかくDTMで曲作りしてるというアドバンテージをもっと活かしても良いのでは。音色をもっと増やしたり、あえてトラッド系で絞ったりできるじゃないですか。
 ともあれ、曲自体のクオリティは押しなべて高めで、駄曲はありません。打率の高さは流石。1stから続けて、3年連続3割バッターでいるようなものです。
 ですが#8を聴くに、一気に転調させるような曲作りは苦手そう。基本的にガラっと曲調を変えることが要求されない作風ですから、弱点にはなりませんが。
 四つ打ちリズムを敷いてきた#10は意外にアリだと思いました。彼女のウィスパーボイスやクラシックなストリングスとの相性がこんなにも良いとは。上手いですね(2013.8.13)






ミーム 4th Album

01.Dancing Meme
02.tone
03.リラが散っても
04.プライマリー(album ver.)
05.シグナル
06.スカーレット
07.セレナイト
08.ヒースの楽園
09.青い薔薇
10.蝶ノ森
11.コバルトの星
12.Sleeping Meme


 4作続けて似たような作風を貫いております。
 ファンにとっては安心の内容でしょうが、僕のようなライトリスナーだと、流石に少し飽きが来てしまいます。「どれか1作だけiTunesに残しておいて、後は消してもいいか」的な、良からぬ考えが浮かんでしまうのですよ。
 ……なんてことを書いちゃいましたが、実際はR゜から通して聴いてみると一応違いは感じられます。今作はメロディが結構キャッチーというか、ヒットチャートでもちょっと聴けそうな感じなんですよね。
 だから似たような作風になっても、別に悪くはないんです。言い方を変えれば、ルルティアワールドとメロディがしっかり親和しているということでもありますから。
 個人的に変化を感じたのは曲よりも歌ですね。上達しているというか、クセが強くなった気が。奇妙な言い方ですが、喉を絞って囁いているような歌い方というか。これはあまり歓迎できなかったです。優しさを前に出す曲を増やしたなら、歌い方もそれに合わせた方がいいのでは(2013.8.14)






Chorion 5th Album

01.ABINTRA
02.玲々テノヒラ
03.星に花、灰色の雨
04.水景色 星模様
05.願いの届く日
06.スピネル
07.Time Traveler
08.パレード
09.微笑みのマリア
10.マグノリアの情景
11.ABINTRA〜Inst〜
12.水景色 星模様〜Inst〜
13.願いの届く日〜Inst〜
14.スピネル〜Inst〜
15.微笑みのマリア〜Inst〜


 息をするように似たような作風を貫いています。ですが今作の特色として、インストver.を5曲入れていることが挙げられます。
 はっきり言ってしまうと、そんなに面白いとは思いませんでした。というのも、結局は『歌ありき』で作曲していることが改めて伝わってきたので。アンビエントやエレクトロニカの要素も取り入れているなら、歌抜きでも成立するようなトラックにした方が良かったのではないでしょうか。もしくはアレンジしてからインストにするとか。
 エレクトロックとでも言っていいのか、ヘヴィなバンドサウンドと電子音が鳴る#1、歌声の裏でひっそり淡々と電子音がループする#8辺りがお気に入りですね。この曲はインスト向きだと思うんですが、残念なことにインストになってないんですね(2013.8.15)






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