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SADS
SAD BLOOD ROCK'N'ROLL 1st Album
01.LIAR
02.TRIPPER-Album version-
03.Private thirsty night
04.HONEY HONEY
05.Loveless Lover
06.DISCOVER
07.Mr.『YA』
08.1968
09.Teen Age
10.TOKYO -Album version-
11.OUT OF SIGHT
12.憂鬱という名の夢
13.HAPPY
黒夢の延長線上のパンキッシュナンバーあり、ロックンロールナンバーありな縦ノリアルバム。音だけ抜き出せば実に硬派ですが、清春の粘着質なヴォーカルが乗っかることでより刺々しさが、そして色気が増している。
歌詞も反抗期丸出しのものと、官能的な気分を掻き立てるキーワードを羅列したものの2つに大別されており、ここも黒夢っぽいですね。
特に好きなのは、やはり『途切れた黒い夢に今日も惑わされる』の冒頭が特に印象的な#10。#13もかっ飛ばしていてカッコいい。下手すれば青春パンクに終わりそうな曲を、上手い具合に清春流ロックに仕上げている。
後期黒夢が好きなら引き続き楽しめる一枚(2010.9.1)
BABYLON 2nd Album
01.Welcome to my BABYLON
02.PRAYER
03.アジト
04.Feeling High & Satisfied
05.ストロベリー
06.What Can I Do
07.Liberation
08.忘却の空
09.LATE SHOW
10.GENTLE DARKNESS
11.DARLIN'
12.STUCK LIFE
13.SAD PAIN
14.Conclusion of my BABYLON
15.赤裸々(new mix)
16.CRACKER'S BABY(new take)
17.SANDY(remix)
2作目でようやくSADS独自のカラーが出てきたというか。劇的に変わった訳ではありませんが、アダルティな空気が色濃くなりました。
また歌詞にも若干の変化が。前述のアダルト色の他にも、攻撃性が薄れてたり。皮肉は残ってますが、特定の対象を罵倒するような言葉はすっぽりと消失。そして昆虫に関連した単語が多く使われている。ジャケットに刻まれた蝶にぴったりのイメージですね。
ありきたりな意見ですが、やはり代表曲でもある#8が個人的ベストトラック。こういういい歌詞も書けるんだから、過剰なまでの英語混じり歌詞はちょっと自重してくれたらよかったのに。過去形だけどね。歌詞だけなら#13も良いです。
曲数が多く、かつ勢いで押し切るタイプのアルバムではないので、人によってはかったるく感じるかも。他の作品にも言えることですが、今作は特に清春の歌が受け入れられるかどうかが分水嶺(2010.9.2)
THE ROSE GOD GAVE ME 3rd Album
01.Hello
02.Hate
03.See A Pink Thin Cellopfane
04.Third Eyes Trial
05.Nancy
06.Porno Star
07.Metal Fur
08.Cry out
09.The Life Beyond Desperation
10.Spider
11.ロザリオと薔薇
12.Darkness Is My Spiral Mind
13.Because
ジャケットもそれっぽいように、マンソンを意識して作ったらしいアルバム。
音作りはそれっぽいですが、正直マンソンっぽいとは思えない。しかし実にカッコいい! 1stと2ndのいいとこ取りというか、丁度良く混ざっているというか。プロダクションも格段に良くなり、グルーヴも洗練されてきた。速さや重さに頼りすぎずともハードロックはできるという好例。
歌詞は英詞の割合が圧倒的に増してます。てか半端なことしないで全部英語にすりゃいいのにと。決して発音が流暢な訳でもないけど。
ヘヴィなリフで押しながらもサビでは一転して浮遊する#7が一番好きです。サビ終わりのギターいじくって出した音も、鋼鉄の羽を具現化したような音で面白い。
外人かぶれが優秀なら(ry という名言はしばし忘れて聴き入りましょう(2010.9.3)
" "(untitled) 4th Album
01.MAKING MOTHER FUCKER
02.ID POP
03.WHAT'S FUNNY?
04.NOTHING
05.FREEZE
06.サロメ
07.DEPRAVITY DAY
08.GHOST
09.GIRL IN RED
10.AWAKE
11.THANK YOU
元々ライヴ会場・FC通販のみの限定発売でしたが、後に一般発売されたアルバム。
ファンの心情を考えるとそれはどうなんだってなりますが、個人的にはありがたい措置。ちなみにAmazonだと何故かバカ高いので、中古ショップなどで発掘した方が圧倒的に安くつきます。
で、肝心の中身ですが、今までよりも更に贅肉を削ぎ落とした、ソリッドでシンプルなロックンロールを展開。限定発売だったからあまり周辺環境に金かけられなかったんだろうか、などと邪推してはいけない。
実際、濃厚なライヴ感に溢れてます。目を閉じて聴けばほーらここはもうライヴハウスだ!(爆)まぶたの向こう側では清春がお立ち台に片足かけて歌ってますよ!
SADS流のライヴアルバムと言っても過言ではないと思います(2010.9.4)
13 5th Album
01.PSYCHO
02.Sherry
03.FREEZE(mix 2)
04.TOO FAST TO DIE
05.Beside you
06.ナイトメア
07.PARTY
08.ID POP(mix 2)
09.DEPRAVITY DAY(FOOL'S Version)
10.AWAKE(mix 2)
11.FAIRY'S MALICE
12.WIZARD
13.EVERYTHING
長期凍結前最後のオリジナルアルバム。4曲が前作の再録で重複してます。
そのせいか、今までの集大成のような音楽性。元々ここで終わらせるつもりだったのか、それとも続けるつもりだったのかは定かではありませんが。
今までと違うのは、#2・5・13のような、ソロ名義の楽曲にも通じるアコースティックバラードという引き出しが新しく増えたこと。正直かったるさを感じたりもします。珍しく愛をテーマにした歌詞や切ないメロディは良いんですが、尺が不必要に長すぎるんですよね。
シングル版より切れ味を増した#6が一際目立ってます。これがベストトラックでしょうか。
悪くないけど、集大成と捉えるにはちょっと薄すぎるかな。多くの色を混ぜすぎて曖昧な色彩になったような感じ。ちなみにジャケットはSADS中最高傑作だと思う(2010.9.6)
THE 7 DEADLY SINS 6th Album
1.EVIL
2.GOTHIC CIRCUS
3.MALIBU SUGAR
4.SATAN
5.PAINT YOU
6.VENOM
7.− ※曲名なし
8.ACME
9.DOWN
10.WEEKEND THE LUST
11.SADISM
12.− ※無音トラック
13.− ※無音トラック
14.− ※無音トラック
15.怠惰の偶像
●付属CD
01.SANDY
02.LIAR
03.Liberaton
04.忘却の空
05.PORNO STAR
06.See A Pink Thin Cellophane
07.Hate
08.Because
09.PSYCHO
10.FAIRY'S MALICE
まさかの復活を遂げた、清春率いるロックバンドの新作。
骨太で強靭な、バキバキのヘヴィメタサウンドにまず耳を奪われました。プロダクションも演奏も素晴らしい。
そこに乗っかる、たっぷり塗りたくったローションみたいにネバネバした、艶のある清春のヴォーカル。もはや芸ですな。しかしやっぱり、歌詞カードがないと何歌ってるかさっぱり分からん。単なる雰囲気エロな歌詞だから別に構いませんが。確かにそこらの若手=お子ちゃまとは纏ってる色気が違うし。
語らずとも官能的な空気が伝わってくる、と好意的な解釈ができるなら名盤になり得る一枚。
ちなみに自分が入手したのは通常盤なのですが、こちらには過去の音源から抜粋した曲を集めた、いわゆるベスト盤が付属CDとしてついております。
しかし再録などはされておらずそのままの収録なので、過去の音源を所持している人には不要の代物。アクセもDVDもいいから、CD1枚の廉価版でも作ってくれりゃいいのに(2010.8.30)
Lesson 2 MiniAlbum
01.WASTED
02.ANDROGYNY INSANITY
03.DISCO -album mix-
04.SILLY
05.WHITE HELL
06.RESCUE
07.GRAVE
08.AMARYLLIS
良くも悪くも『THE 7 DEADLY SINS』と変わらない、というかあっちを持っていればこっちいらない。熱心なファンを除いて。#1はEVILと似てるし、#3はどことなくGOTHIC CIRCUSに似てる。
満足度3なのはあまりに同じすぎたから。バラードとかを入れて少しでも区別をつけた方が良かったと思うんですけど。もしTHE 7〜を聴いていなければ満足度5でした(2010.12.29)