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SCANDAL
BABY ACTION 3rd Album
01.GLAMOROUS YOU
02.その時、世界はキミだらけのレイン
03.LOVE SURVIVE
04.Sparkling
05.BURN
06.アップルたちの伝言
07.東京スカイスクレイパー
08.Pride
09.ハルカ
10.スキャンダルなんかブッ飛ばせ
11.Very Special
12.one piece
人気ガールズバンドということで一応押さえておこうと思い、初めて聴いてみました。
実に生々しい。実力的な意味で。彼女らは放課後ティータイムの曲をカバーした経験がありますが、こっちの方が放課後ティータイムですと言われた方が納得できるぐらいに。
そうなんだよ！ 普通若いおなごがやるガールズバンドっていったら、このくらいが妥当だと思うんだよ！
楽曲構成の特徴としては、一本のメインリフを使い続けていく展開のものが多いですが、リフ主体という構成にこだわりがあるようには聴こえない。凝ってはいないし、曲をグイグイ引っ張っていくような感じでもない。単なる技術的な問題なんでしょうか。更に言うと、速弾きどころかアルペジオもあまり使わない。
メロディアスなフレーズは基本的に外部音に任せている感じ（メンバーにキーボード等の担当者はいない）そんなにガツガツとロックしたいとは思ってないんでしょうか。メンバーは、好きなアーティストや影響を受けたバンドにレイジ・レッチリ・マリーサイラスなどを挙げているものの、あまりそれらの影響は見受けられませんでした。
それもそのはず。だって作詞作曲が外注なんだもん（一応クレジットにメンバーの名前が散りばめられてはいますが、どこまで干渉できてるのかは不明）
この外注先が諸悪の根源ってこと？ 自分にはそう聴こえませんでしたけど。演奏技術を考慮すると、むしろストッパーに近いというか。「お前らにレイジやレッチリ風はまだ早い、まずはこういう曲をこなせてからだ」みたいな。
そうして与えられた楽曲が、凄く90年代的な楽曲群。あと変にグランジっぽいのもあったり。しかも時折ダサいという（爆）意図的なダサカッコ良さとか懐古主義とはまた違う、本物のイモっぽさである。こういうの本当にメンバーは好きなの？ 演奏面で一番良さげに聴こえたのはベースなんですが、ちょっと窮屈そう。
歌唱力もリアルなレベル。ただし全員がヴォーカルを取れ、なおかつ声色がそれぞれ違うというのはアドバンテージ。声色自体も良いし。
今作に満足したら過去のアルバムも聴いてみようと思ったんですが、これなら聴かなくてもいいかな。これ以上ってことはないだろうし……ねえ？ いっそのこと、徹底的にアイドルバンド路線を極めてみた方がいいんじゃないでしょうか（2011.10.24）
