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世界の終わり



1st Album EARTH 2010年








EARTH 1st Album

01.幻の命
02.虹色の戦争
03.インスタントラジオ
04.青い太陽
05.死の魔法
06.世界平和
07.白昼の夢


 名前だけ聞くとドゥームっぽいのをイメージしそうなバンドの1stアルバム。
 BUMPやRAD系列の柔らかい声+ポップなメロ。そこに死や終わりを意識させる歌詞が乗っかる様はPeople In The Boxを連想したりもします。あちらのような狂った演奏は皆無だけど。
 そもそも、演奏面を楽しむ要素は全くと言っていいくらいなさそうで、柔らかいメロディと歌詞勝負のバンドだと思うので、そこについては敢えてあまり突っ込みません。だからドラムとベースが殺人的にぞんざいでも気にしません(爆)リズム隊が正式メンバーにおらず、音入れの時はギターの人が弾いてるらしいからでしょうか。
 ちなみにトータルでの作曲能力は極めて凡庸だと思う。他バンドと差別化を図れる大きなアドバンテージになりうるDJも、ダイの大冒険で言うところのクロコダインくらいの活躍しかしてないのが勿体ない。
 で、肝心の作詞能力も、かなり劣っている印象。勿体つけて前振りしたはいいけど、すぐ後になってダイレクトに答えを出しすぎだし、何より綺麗事通り越して独善的すぎるのが個人的に気に食わん。
「○○ならいいのに=○○じゃないのはおかしい!→○○であるべきだ!→この世界は間違っている!→間違ってるなら終わってしまえ!」的な思想が透けて見えてくる。
 しかも自分達がそれに対してどうするのかといった決意表明などはなし。ACIDMANのように客観視や無常観を貫いている訳でもなく、THE BACK HORNのように強烈なお言葉と喜怒哀楽を混ぜてぶちまけている訳でもない。考えなしに「戦争イクナイ!」と唱えてるような馬鹿共と同レベル。
 これ聴くくらいなら、うたまっぷの自作歌詞コーナーに脳内妄想でメロディつけて楽しんだ方が、お金がかからなくていいと思います(2010.11.20)







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