トップページ音楽感想
SIAM SHADE



Mini Album SIAM SHADE 1994年 ★★★★
1st Album SIAM SHADE U 1995年 ★★★
2nd Album SIAM SHADE V 1996年 ★★★★
3rd Album SIAM SHADE W・zero 1998年 ★★★★★
4th Album SIAM SHADE X 1998年 ★★★★
5th Album SIAM SHADE Y 2000年 ★★★★★
Mini Album SIAM SHADE Z 2000年 ★★
c/w Best Album SIAM SHADE [ 2002年 ★★★
Single Best Album SIAM SHADE \ 2002年 ★★★★★









SIAM SHADE Mini Album

01.NO CONTROL
02.Imagination
03.今はただ...
04.Don't
05.時の川の中で
06.LOSE MY REASON


 変拍子や複雑なフレージングを駆使したハードロックサウンドは、どっかの忍者も「これほどとは…大した奴だ…」と言うくらいバンドとして完成されてます。テクニックに溺れず、キャッチーな要素もあって親しみやすいのも良い。
 確かにレベルは高いですが、音像的には『U』と大差ないので、ディープにハマったリスナー以外は無理して探すほどの物ではないと思います(2010.6.6)







SIAM SHADE U 1st Album

01.DREAMLESS WORLD
02.TIME'S
03.CALLING
04.SADNESS
05.夢の中へ
06.素顔のままで
07.大きな木の下で
08.IMITATION LOVE
09.CAN'T FORGET YOU
10.終わらない街
11.RAIN
12.SHAKE ME DOWN


 もう一人のヴォーカルばりに泣きフレーズを奏でるギターを筆頭にメロディ自体は良いし、惰性で作った訳ではないんだろうけど、切なさを前線に押し出した疾走曲が延々と続くため、統一感があるというよりも正直飽きてくる。
 そんな中、暖かさを感じるミディアムバラード#7がいい具合に休憩地点となっているのは良いです。楽曲自体も出色。
 前述の疾走系の中では、流れるような展開が魅力の#1、ラップパートもあるダンサブルな#12が印象に残りました(2010.6.6)







SIAM SHADE V 2nd Album

01.Why not?
02.LOVESICK 〜You Don't Know〜
03.Destination Truth
04.CUM WITH ME
05.Sin
06.PRIDE
07.LET IT GO
08.Dazed and Alone
09.Don't Tell Lies


 前作までの哀愁メロはそのままに、よりハードなロックに仕上がった感じ。全9曲と曲数は少し少なめですが、密度は濃いです。
 どの曲も高いクオリティを有していますが、優れた曲構成+色気もたっぷりな#1、今作中最もハードでキレてる#9が個人的ベストトラック。
 V系特有の線の細さがなく、かといってゴツすぎない、引き締まった筋肉を纏ったが如き良質のハードロックアルバムです(2010.6.6)







SIAM SHADE W・zero 3rd Album

01.Dear…
02.No!Marionette
03.1/3の純情な感情
04.Bloody Train
05.Money is king?
06.誰かの気持ちを考えたことがありますか?
07.Virtuoso
08.if -ひとりごと-
09.Love Vampire
10.PASSION
11.Shout out


 ブレイクのきっかけとなった#3があるためか、全体的にポップ。
 しかしそれだけで終わらないのがシャムシェイドクオリティ。風刺の効いた歌詞と細密なフレーズを詰め込んで高速化した#2、ドリームシアターばりの気合入ったインスト#7、マニアックにも程がある展開の#11のように、卓越したスキルとハードな要素も忘れておらず、ロックリスナーも唸らせる仕上がりにしてるのは流石。
 絡み合う楽器隊がセクシーな風俗ソング#5、リフもソロも腰が砕けるくらいカッコいい体育会系セックスソング#10のように、お色気も完備しております(爆)
 個人的に#3はポップに振れすぎていてあまり好きじゃないんですが、同じくポップに大きく振れた#1は好きだったり。バンドとファンの絆を歌ったような歌詞がいい。サビメロがZARDみたいだけど。
 くどすぎるくらい熱いメッセージを込めたアコースティックパワーバラード#6は悪くないけど、声質があまり合ってないしツインヴォーカルを活かしきれてないような。
 分かりやすい&マニアックで、なおかつバラエティ豊か。いいとこ取りな名盤です(2010.6.6)







SIAM SHADE X 4th Album

01.BLOW OUT
02.MONKEY SCIENCE
03.Wake up
04.NEVER END
05.DEAD SPACE
06.Solomon's seal
07.Tears I Cried
08.知りたがり症候群
09.グレイシャルLOVE
10.警告
11.Dreams
12.Grayish Wing


 ポップさを少し薄め、再びハード&テクニカルな方向へと進路修正をした印象。
 やっぱり彼らはこういう方向の方がカッコいいですな! 強靭な2ビートで疾走する#1・2しかり、ザクザク刻まれるギターとドライブ感溢れるメロがイカしてるメタルナンバー#4しかり、いかにも様式美なプログレナンバー#5しかり、これまた外人デザインのバタ臭いジャケ絵が浮かんできそうな様式美インスト#6しかり。#8は言葉遣いも曲調もなんかB'zっぽいですが、風刺が効いていていいし曲もカッコいい。
 hideへの追悼ナンバー#12は涙なしに聴けないドラマティックキラーチューン。これが個人的にベスト。逆にピアノとヴァイオリンに栄喜の歌が乗っかるバラード#7は意義が分からないし、彼の声には合ってないのでは。
『1/3〜』でスマッシュヒットしたからといって安易に売れ線に走らず、それでいてマニアックに傾倒しすぎもせず。絶妙なさじ加減につくづく唸らされるアルバムです(2010.6.6)







SIAM SHADE Y 5th Album

●DISC 1
01.GET A LIFE
02.Fine weather day
03.Outsider
04.Shangri-la
05.Allergy
06.BLACK
07.SEXUAL SNIPER
08.Triptych

●DISC 2
01.Fly high
02.MOON
03.せつなさよりも遠くへ
04.I am I
05.1999
06.Heaven
07.LOVE IS POWER
08.曇りのち晴れ


 1枚目をハード系、2枚目をポップ系の曲で固めた2枚組アルバム。
 しかし2枚目が清春言うところの「垂れ流しのポップス」に成り下がる訳もなく、サビのバッキングを終始タッピングで行う疾走曲#3、ツインヴォーカルの特性を活かしたノリノリのロックチューン#5など、彼らのスタイルを損なわない安心の作り。
 1枚目はもう言うことないくらい最高です。骨太なリフと歪ませヴォーカルが最高に痺れる#1、メロコアな#2、スラップベースが迸る超攻撃的ヘヴィナンバー#3、DAITA先生のギターが大活躍する疾走曲#4、頭が捩れそうになる#5、学生向けの歌詞をグルーヴィーな曲調に乗せて贈る#6、下半身に来るヘヴィな#7、そして飛翔系インスト#8。
 恐ろしいくらい完成度が高いですが、別に2枚に分ける必要はなかったような。両者を混ぜても散漫にはならなかったと思う(2010.6.6)







SIAM SHADE Z Mini Album

01.LOVESICK-You Don't Know-
02.Bloody Train
03.PASSION
04.Don't Tell Lies
05.GET A LIFE


 #1〜3を全英語詞にして録り直したミニアルバム。#4・5も多少歌い回しが変わっていたり。
 誰が得するんだろうと思ったんですが、どうやら海外、特に当時日本語詞が禁止されていた韓国の市場を意識したため、という正当な理由があった模様。
 選曲自体はどれも人気曲だし、#4・5は更に破壊力が増していて良いですが、もうちょっと曲数増やしてあげても良かったのでは。
 他のオリジナルなりベストなりで事足りてしまうので、わざわざ探して聴く必要はないと思います(2010.6.6)







SIAM SHADE [ c/w Best Album

01.PRAYER
02.I Believe
03.Makin' Your Life
04.D.D.D.
05.ブランコ
06.D.Z.I.
07.Crime
08.Young,Younger,Youngest
09.Happy?
10.BLUE FANG
11.時代だとか流行だとかよく解んねぇけど要はカッコ良けりゃそれでいいんじゃねぇの
12.JUMPING JUNKIE
13.GET OUT
14.Over the rainbow
15.RISK


 あからさまに手を抜いていたり、シングル曲は売るためのJ-POPと割り切りカップリングで本性剥き出し、ということもなく、あくまでマイペース。オリジナルアルバムやシングル集と何ら変わらない、いつも通りのシャムシェイドです。ただ曲展開のマニアックさが感じられない気がする。
 ダークな曲調にV系的単語のオンパレードが逆に新鮮な#2、彼らのメロディセンスを活かした疾走曲#5、男臭いヘヴィメタナンバー#6、アダルティなカッティングに濡れる#10、曲が終わりに近付くにつれキレていくハードコア寄りな#12辺りが良いですね。あっという間に終了する#11もネタ的な意味で凄く印象に残る(笑)
 彼らのオリジナルアルバムにカップリング曲は1曲たりとも入っていないので、彼らを気に入ったリスナーなら抑えておくといいでしょう(2010.6.6)







SIAM SHADE \ Single Best Album

01.RAIN
02.TIME'S
03.Why not?
04.RISK
05.PASSION
06.1/3の純情な感情
07.グレイシャルLOVE
08.Dreams
09.NEVER END
10.曇りのち晴れ
11.BLACK
12.1999
13.せつなさよりも遠くへ
14.Life
15.アドレナリン
16.LOVE


 いい意味で集大成となっていますね。劇的に音楽性を変えてきたバンドでもないし。
 #14〜16はアルバムでは今作のみの収録。#15は個々のパーツはいいけどどうにもツギハギ感があったり、#16はあざとすぎる感謝っぷりが鼻についたりするんですが、#14は超名曲と言っていいレベル。正に彼ら版『天国への階段』。
 これ一枚だけでも彼らのおいしい部分をある程度つまみ食いできるのでは(2010.6.6)







inserted by FC2 system