Rockin' the World 1st Album
01.Rockin' the World
02.ジャパニケーション
03.サムライハート(Some Like It Hot!!)
04.BEAUTIFUL DAYS
05.STRONG
06.LIAR
07.Stay together
08.Beautiful
09.I miss you
10.Last Moment
11.SINGING (album mix)
12.My Friend
グルーヴ重視や、ヘヴィさを押し出したロックナンバーとか、SIAM SHADEっぽいのとか、We Will Rock Youをスケールダウンしたみたいなのとか、無難な曲が終始ずらずらと続いていく。
良く言うと、普遍性が武器。悪く言うと、次々と個性的な若手ロックバンドが出てくる邦楽ロックシーンにおいては影が薄くなりがちな存在。本人達としては意識して色々なタイプの曲をやっているのかも知れませんが、自分には予定調和の範囲内にしか聴こえなかった。
DJがいるようですが、明らかにいてもいなくても変わらない程度の存在感。サポートメンバーのキーボードレベルじゃあねぇか……と思ってたら"エセDJ"らしい。まさかの先手を打つ自虐。
となると、次に見るべきは技術的な部分。これがまたどのパートも、上手くもないけど致命的に下手でもないという絶妙のライン。
お次は歌詞。これはヤバい。悪い意味で。不安でも輝いて俺は笑わなくて独りじゃないから愛して明日へGO!みたいな内容。ちょっと前まで日本のヒットチャートに跋扈していたような、ヒップホップの皮を被ったカントン包茎野郎共みたいな歌詞。それに#3なんて、本当にタイトルの語呂合わせをやりたかっただけだろっていう。アジカンとかフジファブ、バンプみたいな路線で生きていくのは厳しい。
最大限好意的に見て、飾りっ気のないストレートな歌詞とも取れますが、一定以上コアなロックリスナーはこういうの嫌いそうだしなあ。更に言うと、ストレートに激情をぶちまける歌詞のバンドが好きなリスナーはもっと嫌うでしょうね。
まとめると、abingdon boys schoolが好きなら聴いてもいいかも知れない。現時点ではあらゆる部分でa.b.sの下位互換といった所ですが、キャリア的にはまだまだこれからだから、今後の伸びに期待か（2011.10.23）
